会議録【板橋区議会における陳情の審議に陳情者が希望すれば陳情者の発言を認めること等を求める陳情】について

 “陳情の内容を最もよく知っているのは陳情者である”という観点から、陳情者が希望すれば板橋区議会の陳情の審議で発言することを認めることを求める陳情を以前、板橋区議会に提出したのですが、“不採択”とされてしまいました。
(参照:【不採択!】板橋区議会における陳情の審議に陳情者が希望すれば陳情者の発言を認めること等を求める陳情 http://shigakishinya.jpn.org/archives/2778 )
 
 それにかかる議事録を板橋区議会会議録サイトで見つけましたので以下に添付します。
 そのまま添付したため、議員名は敬称略となっていることをご了承ください。
 
 会議録一読したところ、板橋区議会の現行ルールでは不可能ということで、不採択とされたと読み取れました。
 
 しかしながら、自治体によっては陳情者が希望すれば議会での発言を認めるところもあります。
 その自治体と板橋区のルールは違うということなのでしょうか。
 
 どちらのルールが、より区民参加型で、区民の意見を取り入れたルールでしょう。
 
 会議録、少々長いですが、どの議員がどういう発言をし、どういう経緯で不採択となったかがわかります。
 板橋区議会に区民の声をもっと反映させることに関心のある方は一読してみてほしいです。
 

—板橋区議会 平成29年 議会運営委員会 本文 2017-06-14—
◯委員長
 それでは、議題に入ります。
 今定例会で付託されました陳情から審査いたします。
 初めに、陳情第122号 板橋区議会における陳情の審議に陳情者が希望すれば陳情者の発言を認めること等を求める陳情を議題といたします。
 陳情の朗読を省略し、本件について説明願います。
◯事務局次長
 それでは、陳情第122号 板橋区議会における陳情の審議に陳情者が希望すれば陳情者の発言を認めること等を求める陳情でございます。
 願意が4点ございます。
 1点目が、板橋区議会に提出された陳情提出者が希望すれば陳情の審議に陳情者が発言できるようにしてくださいというものです。
 2点目が、陳情者が発言した内容は議事録に記録され、議事録を公開してくださいというものです。
 3点目、陳情者本人が審議に参加できない場合は、陳情者が認める代理人が発言できるようにしてくださいというものです。
 最後4点目です。陳情者が認める代理人が発言した内容についても、議事録を公開してくださいというものです。
 その下の陳情理由ですが、議会基本条例第11条には、請願者または陳情者による説明の機会を設けることができることが規定されておりますが、陳情者が希望すれば陳情審議に参加し、発言できる内容にはなっていないということで、陳情の内容を最もよく知るのは陳情者であるという観点から、陳情者が希望すれば自由に当該委員会の審議に参加し、発言できるようにするべきとのことでございます。
 板橋区議会におきましては、平成25年から26年にかけまして、議会基本条例の作業部会の中で本件が審議されまして、その後、平成26年10月から11月に開会された議会運営委員会におきまして、議会基本条例に基づく議会運営についての決定がなされました。
 そこで、平成26年12月16日に全議員に通知されたものがございまして、その内容なんですけども、議会基本条例の11条に規定されている表題の取り扱いについてということで、説明の機会の場及びその時期ということで、請願・陳情代表者が委員会で趣旨説明を行う場合は、委員会において、当該請願・陳情が議題となった際に、委員より委員長にその旨を申し出て、委員会に諮って許可する。請願・陳情代表者がその場にいる場合は、委員会を休憩の上、委員協議会を開催し、その中で請願・陳情代表者により趣旨説明を聞くと。請願・陳情者がその場にいない場合は、当該の請願・陳情を継続審査とし、次回閉会中の請願・陳情の審査のときに委員会を休憩して、開催する委員協議会の中においてその趣旨を聞くということで、いずれの場合も委員協議会において行いまして、当該委員のみが出席するということになってございます。決定方法としては、委員長が委員会にお諮りして、全会一致で行うというふうに取り決めしてございます。
 こちらの申し合わせを決定する際に、当時の議会運営委員会では、請願者・陳情者に対する説明の機会の付与に対する取り扱いについて、2つの案をもとに議論しております。1つ目の案が、請願・陳情者あるいは委員からの申し出に基づいて趣旨説明を受ける案。2つ目は、今回の案なんですけども、あくまで陳情の願意を確認しなければ審議が進まないと委員会が判断した場合に、請願者・陳情者からお話を聞くべきと。委員会の主体的な判断で説明の機会を設けるべきというやり方で、これまでのやり方を踏襲した案でございます。
 この2案を検討した結果、請願者・陳情者の申し出についても考慮すべきとの意見もありましたが、結果的には、先ほど、委員会が主体的に判断して、これまでの考えを踏襲した運営について、全会一致で決定したというものでございます。
 願意の2項目め、4項目めもそうなんですけども、議事録の公開につきましては、板橋区議会では、休憩中に委員協議会、非公式の会議ですので議事録をとっていませんが、委員会で認めるということになれば個人情報の取り扱いですとか、発言方法、取り消しなどのそういったルール決めが必要になるかなと思います。
 また、3項目め、4項目めの代理人ということでございますが、代理人の範囲をどこまで認めるのか。例えば賛同署名した方とか、または関係者のみにするか、どういった手続でやるかという、そういったことを、ルールを決める必要があるかと思います。
 以上の点を踏まえまして、もしこの陳情が採択されて変えるということであれば、議会運営委員会の決定を変更することになりますので、改めて議会運営委員会におきまして、請願者・陳情者に対する説明の機会の付与について検討の上、決定していただく必要があると考えております。
 説明につきましては、以上でございます。
◯委員長
 本件について質疑及び委員間討論のある方は挙手願います。
◯吉田豊明
 今の説明の中でも、陳情者の方の願意を正確に判断することができない場合には、それをどう保障するかという点でも、基本条例の中では明確になっているという話でありました。それで、今回この陳情を見て思ったんですけれども、陳情に対する審査に参加をするということになっているんですが、これは具体的にはどのようなことを想定していると思われるのでしょうか。
◯事務局次長
 あくまで陳情の審査につきましては、委員会の中で行うものですので、陳情者が参加するということではないと思うんです。あくまで陳情の願意の趣旨を正確に説明したいということが念頭にあるのかなと思っております。
 以上でございます。
◯吉田豊明
 そうすると、今回出されている陳情が、願意を正確に理解した上で、委員会での質疑を行うという、これは当然求められることだと思うんですけれども、それを、その範囲内でのことで、この陳情についての審査をする、委員会での審査同様の審査をするということは、現状でもできないというのを確認させてください。
◯事務局次長
 そうですね、あくまで委員会の中での委員間での審査になりますので、陳情者の方が参加するということはできないということでございます。
◯吉田豊明
 はい、いいです。
◯委員長
 よろしいですか。
◯竹内 愛
 ちょっとあわせて、私もその審議に陳情者が発言できるようにするというふうになると、その説明とかということではないのかなというふうに思っているんですけど、このような形態で、例えばほかのところで、板橋区議会は公述人ですとか、公聴会という形で開催することも可能、その規定に基づいて議会で対応することが可能だという位置づけになっているんですけども、例えばこの陳情の方が言われているように、審議に陳情者が参加し、発言できるようにするというふうにしているところというのはあるのか、わかれば教えてください。
◯事務局次長
 23区を調べさせていただきまして、基本的にはどこも説明の機会、趣旨説明をする場を設けているところはあります。請願と陳情でまた分かれておりまして、請願のほうにつきましては、11区で説明の機会の場を設けていると。そのうち4区が陳情者からの申し出ということで、ほかの7区が陳情者からの申し出によって委員会が決定するということになってございます。陳情につきましてはもう少し減りまして、陳情者の希望があれば原則実施しているのが1区、陳情者からの申し出があった場合に委員会で決定するのが6区でございます。板橋区のように、委員からの発言というのは、板橋区のみでございます。
 失礼しました。先ほどの請願も、申しわけございません、もう一度言います。請願のほうも4区が申し出があれば原則お受けすると、7区が希望者の希望があった場合に委員会で諮って決定しているのが7区と、委員からの申し出は板橋区1区でございます。失礼しました。そのような形になってございます。
 ですので、審議に参加しているというところはないかなと思います。
◯竹内 愛
 もう一点、この陳情されている方が陳情の理由の中で、最もその陳情の内容を知っているのは陳情者であるという観点から、発言をさせていただきたいということなんですけど、陳情の様式というのは、字数ですとか、それから紙の量ですとか、そういうことに制限があるのか。それから、例えばもっとこういうことを説明したいといったときに、参考資料としてつけることも制限をされているのかどうか、その点についてお伺いします。
◯事務局次長
 基本的にそういった制限は、字数または様式等に制限はございません。わかりやすくというのはあるかとは思いますけども、基本的にその陳情者の方がわかりやすいと思ったやり方で書いていただければ、必要最低限の書かなきゃいけない事項はございますが、それを守っていただければ大丈夫ですし、後ほど参考資料ということでお出しいただければ、それを配ることも可能でございます。
◯委員長
 よろしいですか。
 ほかにどなたかいらっしゃいますでしょうか。
         (発言する人なし)
◯委員長
 それでは、この程度で質疑及び討論を終了し、意見を求めます。
 意見のある方は挙手願います。
◯竹内 愛
 この陳情は4項目あるんですけども、この1項目が成立をしないと、ほかの3つも余り意味がないのかなというふうに思っていますが、ですので一括で結論を申し上げたいと思いますが、結論から言うと継続ということなんですけど、ただ、今、説明がありましたように、説明の機会を設けるというのは非常に重要な視点かなとは思うんです。ただ、審議に陳情者が参加をして発言するというのは、ちょっと違うかなというふうに思います。というのは、議会というのは、住民の代表として選挙で選ばれて、その代表たる議員がさまざまな角度から議論をし、その陳情や議案に対して結論を出すというのが議会ですので、そうなるとその議会としての役割そのものが変わってきてしまうのかなというふうに思います。
 それと、もう一点、その説明の機会というのをどういうふうに捉えるかということなんですけども、今、事務局のほうからも説明がありましたように、陳情や請願の書式については制限はないということですので、より詳しく、内容が伝わりやすい内容で出していただいて、またそこに補足が必要であれば、参考資料を出していただくなり、そういったことも可能なのかなと。それから、議員側も疑問があれば陳情者の方や区のほうに現状を確認するということも事前に行うこともできますので、今の段階で特段陳情者の意図が伝わらないというのは、制限されているわけではないというふうに考えています。
 ただ、議会基本条例の中で、説明の機会を設けることができるという項目については、積極的に活用していくようなことは、私たちも努力をしていく必要があるかなというふうに思いますが、こういった状況から、本件については継続というふうにさせていただきたいと思います。
◯委員長
 ほかにございますか。
◯かいべとも子
 先ほど来から、この陳情者の方は審議に出席をして、希望すれば発言をできるということは、現在の議会基本条例と、先ほどの事務局の説明からいっても無理な現状ですので、そうなると、当然代理人についても同じことになります。本区では、係争中のもの及び民民の陳情以外は全て受け入れて、他区よりも門戸を開いて、区民の方々には陳情を受け入れているのが現状です。また、先ほど来ご説明があったように、提出の内容、仕方についても、字数に制限もなく、必要なものはそこに説明がかなり可能であるという現状であります。
 ですので、この陳情を、今、進めるということは、時期尚早と考えますので、審議をしてもこの部分が進展しなければ実現は難しいので、不採択を主張いたします。
◯委員長
 ほかにございますか。
◯高沢一基
 現状でも委員会の決定で陳述を求めたい場合には聞くことができるということでありますので、これについては、その必要性があれば実現できるものであります。委員会や議会のやっぱり権限をしっかり確保して、独自性を保っていくためには、委員会のほうから、議会の中で必要なときに意見を聞くという形じゃないと、陳情の場合は制限をしていないわけでありますから、陳情者が意図的に陳情を出してきて、議会の場においていろいろ宣伝をするとか、そういったような可能性も考えられるわけでありますので、それは陳情者の申し出で陳述ができるというのではなくて、あくまでも議会側の決定でという形でやるのが当然だろうと思います。これはやっぱり代議員制度をとっている、我が国の現在の地方議会制度においての趣旨からいっても、当然のことだと思いますので、本陳情については不採択を主張したいと思います。
 以上です。
◯田中やすのり
 議会基本条例でも、審査に当たって説明の機会を設けることができるという明確な規定がございまして、今回の陳情に出てきているのは、陳情の審議に陳情者が発言できるようにしてほしいということで、条例の今の規定をかなり上回っている要望をしてきていて、ちょっと趣旨に沿いがたいなという現状がございます。
 ただ、説明の機会を設けるやり方を前向きに検討していく必要性は、私どもとしてはあると思っておりまして、引き続き審査を継続したいと思いますので、継続審査を主張いたします。
◯高橋正憲
 私は、これは不採択を主張させていただきます。
 何も発言者に対して、その趣旨を審議している人方にきちっと伝えることをやめろとか何かというんじゃなくて、こういうような委員会をやっていても、一旦休憩をして、そういう人を呼んで、そこで説明を聞いたりなんかはできるわけですよ。これは議会制民主主義ですからね。その中で、ここで審議しているわけですから、選ばれた人が審議をしてそこで決める話であって、それがそうじゃない人がいっぱい来たら、これは議会制民主主義にならないでしょう。逆にこの陳情者が2人、3人、4人、5人、10人だったらどうするんですかという、これ1人だとは決まっていないでしょう。だったらどうするんですかという話も当然あります。
 ですから、今、言ったように、陳情者とかそういう人方に対しては、議会として、委員会として十分にその人の説明などを聞く、そういうチャンスというか、そういう状況にあるわけですので、一緒に審議に参加をするという、そのことはルール上、私はできないというふうに思っていますので、そういうことから、この陳情については不採択、それを主張させていただきます。
◯委員長
 以上で意見を終了いたします。
 陳情第122号 板橋区議会における陳情の審議に陳情者が希望すれば陳情者の発言を認めること等を求める陳情につきましては、なお審査を継続すべきとの発言と表決を行うべきとの意見がありますので、最初に継続審査についてお諮りいたします。
 陳情第122号を継続審査とすることに賛成の方は挙手願います。
         可否同数(4-4)
◯委員長
 可否同数と認めます。
 したがいまして、委員会条例第14条第1項の規定により、委員長裁決を行います。
 陳情第122号を継続審査とすることは否決いたします。
 この際、継続審査を主張された方で特にご意見があれば伺います。
◯田中やすのり
 先ほどもちょっと申し上げましたけれども、現行、必要があれば陳情者から直接意見を聞くこともできますし、必ず陳情を出したからといって、発言させて審議させてくれというのは、条例をかなり逸脱しちゃっていると思いますので、不採択を主張させていただきます。
◯竹内 愛
 私どもも不採択を主張いたします。
 先ほどいろいろ申し上げましたけれども、陳情者の方に議会で、今、決められていることをきちんと説明をした上で理解をしていただきたいなという思いがありまして、継続を主張させていただいたんですけども、今、お話がありましたように、説明をする機会は設けることができるというふうになっていますけども、審議に陳情者が参加をして発言するということは、ルール上できませんので、これについては不採択ということにしたいというふうに思います。
 以上です。
◯委員長
 それでは、次にお諮りいたします。
 陳情第122号を採択することに賛成の方は挙手願います。
         賛成者なし(0-8)
◯委員長
 賛成者なしと認めます。よって、陳情第122号は不採択とすべきものと決定いたしました。

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会議録「板橋区特別職報酬等審議会の公開と審議会委員に公募区民を取り入れることを求める陳情」について

 例年この時期(11月ころ)に行われている、議員や区長等の報酬について審議される板橋区特別職報酬等審議会。
 今年も行われるのか、はたまた既に行われたのか、、。
 
 実はこの特別職報酬等審議会、なんと区民に非公開(傍聴不可)なんです。
 
 そしてこの非公開の審議会を介して、区議会議員の年収はここ数年、区民の知らない間に徐々にアップしているんです。
 さらに、この審議会委員は元区議会議員などで構成されていて、公募区民はゼロなんです。
 議員や区長の報酬等は区民の税金で成り立っているはず。にもかかわらずなぜ区民がその審議を傍聴したり、委員として公募できないのでしょう。
 
 ちなみに、板橋区以外では特別職報酬等審議会はあるのですが、公開(傍聴可)となっていたり、委員に公募区民を取り入れたりする自治体はあります。
 
 なぜ板橋区はこうなのか。これはまさしく“密室政治”と言えるのではないでしょうか。
 
 そう考え、私は以前、板橋区議会に「板橋区特別職報酬等審議会の公開と審議会委員に公募区民を取り入れることを求める陳情」を出したのですが、不採択とされてしまいました。。
 
 今回その不採択にかかる、議事録を、板橋区議会会議録サイトで見つけましたので、いかに添付します。そのまま添付しているので、議員名等敬称略となっていることをご了承ください。
 
 どの議員がどういった意見を発し、どういった経緯で不採択となったかがこの議事録でわかります。
 
 審議会の公開、委員に区民を公募する。どの自治体もやっていないようなことを求めているわけではありません、が、なぜ板橋区議会はそれを否定するのか。
 
 それはたぶん、板橋区政や板橋区議会の根底に、未だ区民を信頼し、区民と共に区民のための区政や区議会にしていこうという思いが同審議会の公開、委員の公募を行っている他の自治体と比較しても希薄だからではないかと今回の不採択の結果等を通して感じています。
 
 そういったそもそものところから変えていくことが、区民のための区政、区議会の実現に必要なことではないかと思っています。
 そして思っているだけで実際はほぼ無力なのがふがいないところでもあります。。
 

—-板橋区議会 平成27年 企画総務委員会 本文 2015-12-02
◯委員長
 それでは、議題に入ります。
 初めに、陳情第37号 板橋区特別職報酬等審議会の公開と審議会委員に公募区民を取り入れることを求める陳情を議題といたします。
 陳情の朗読を省略し、理事者より現状について説明願います。
◯総務課長
 それでは、陳情第37号につきまして説明をさせていただきます。
 陳情の要旨といたしましては、2点ございます。1点目は、特別職報酬等審議会を公開にすること。2点目は、特別職報酬等審議会委員に公募委員を入れるということでございます。
 1点目の審議会の公開についてでございます。
 本審議会は、会議の運営方針というものがございまして、この中で、会議は非公開とする。ただし、出席委員の過半数の者の同意があるときは公開とすることができると定めてございます。現在までのところ、委員の了承の上、非公開としております。非公開の理由といたしましては、委員の皆様に自由闊達な意見交換をしていただくためでございます。
 この前提といたしましては、平成15年に附属機関に関する要綱と基準が策定されまして、公開の方法といたしまして、会議の傍聴、それから会議の記録及び会議資料の閲覧が規定されているところでございます。一方、この基準の中には、公開することにより率直な意見交換に支障を来すなど、公正かつ円滑な審議が阻害され、会議の目的が達成されなくなるおそれがある場合は非公開とすることができると規定がされてございます。
 この考え方から、本審議会は会議の傍聴は不可としておりますけれども、会議の記録につきましては、委員名を特定しない形で、会議資料も含め、区政資料室及び各図書館、区ホームページで公開を行っているところでございます。
 2点目の公募委員についてでございます。
 本審議会は、条例により、区の区域内の公共的団体等の代表者、その他区民のうちから区長が委嘱する10人以内をもって組織すると定められておりまして、現在の委員は、元区議会議員が3名、町会連合会から2名、納税貯蓄組合連合会から1名、民間会社代表取締役1名、弁護士、公認会計士、各1名の9名で構成されておりまして、現時点で区民公募委員は含まれてございません。
 審議会の委員の選任につきましては、住民各層の意向を公平に反映されるよう配慮することとしました国の通知を踏まえますとともに、本審議会条例を基本として区長が委員を選任しているところでございます。
 簡単ではございますが、説明は以上でございます。
 よろしくお願いいたします。
◯委員長
 本件に対する理事者への質疑、並びに委員間の討論のある方は挙手願います。
◯いわい桐子
 今のご報告で、1つ目は公開してくださいということなんですけれども、公開の中身についてはホームページ等で報告されているということなんですが、公開の仕方は要点筆記なのか議事録なのか、どういう状況になっているのかということと、それから報酬等審議会で議論する対象となっているものは何でしょうか。
◯総務課長
 まず、公開をしている中身の話でございますが、要点筆記ではなく、議事録を公開しているところでございます。
 それから、報酬審が対象としている方たちでございますが、対象といたしましては、区長、副区長、教育長、代表常勤監査委員、いわゆる区の特別職、それから区議会議員の皆様、また行政委員会の委員といたしまして、教育委員会、選挙管理委員会、農業委員会、監査委員が対象となっているものでございます。
◯いわい桐子
 それから、審議会の委員は、先ほどさまざまな町会の方やいろいろ入っていますけれども、この選考のどういう人に入ってもらうかという、何か基準や考え方があれば伺いたいのと、審議会によっては区民公募委員というのをつくっている審議会等いろいろありますけれども、この報酬等審議会について区民公募を入れていない理由というのは何かございますか。
◯総務課長
 まず、考え方でございますけれども、いわゆる明確な基準というものはございませんけれども、元区議会議員につきましては、議員活動に精通していること、特別職の職務にも精通していることから選ばさせていただいております。それから、町連関係につきましては、いわゆる区民目線から意見を求めることができる。それから、納税貯蓄組合のほうでございますけれども、いわゆる税務六団体というのがございまして、納税者である立場から、税金の使われ方について適切な報酬のあり方についての意見を求めることができるのではないかということでございます。それから、民間会社の代表取締役につきましては、民間会社の経営者の立場から、役員報酬というのはどういうふうにあるべきかというようなことで意見を求めることができるというようなところでございます。それから、公認会計士、弁護士等につきましては、いわゆる民間企業の会計監査を担うというような観点から、民間会社の報酬と比較した場合の特別職の報酬について意見を求めることができるのではないかといった考え方のもとに、現委員さんは選出をしているものでございます。
 それから、公募委員を入れていない理由でございますけれども、現在の委員さんにつきましては、一定程度、先ほど申し上げた方々の職務について、一定、把握ができているといいますか、そういう認識があるというもとの中で、どういう業務を行っているかということを踏まえて、意見を述べることができるということで、一定程度そういった職務に対する理解があるということでございます。その上で、職務に見合う給与、報酬等についても十分ご議論いただけるだけの方々を選んでいるというところから、現在では公募委員を選任していないということでございます。
◯委員長
 この程度で、質疑並びに討論を終了し、意見を求めます。
 意見のある方は挙手願います。
◯安井一郎
 まず、特別職の報酬等審議会の公開、それから公募区民を取り入れること、どちらも私どもの会派としては、まず不採択を主張いたします。
 現行の形での、今、課長ご説明の内容について、もっともであろうと私ども考えている次第であります。よって、この件については1番目、2番目ともに不採択を主張させていただきます。
◯中野くにひこ
 結論から申し上げますと、不採択ということで結論が出ました。
 今課長のほうからもるる説明がありましたように、条例の規定でまず、法ですから、そこでは傍聴としない。でも、実質過半数の同意があれば公開はするということで、その趣旨。また、議事録があるという形で、実質公開に準ずる効用があるという判断をさせていただきました。
 区民公募の件でございますけれども、先ほどご説明あったように、それぞれの専門家、納税貯蓄組合、元議員、庶民の目線から来た代表がそれぞれ各界から構成されているというような部分で、そういう目線、民間の代表取締役の選任という形で、十分網羅されているのかなという理由でもって不採択とさせていただきます。
◯いわい桐子
 結論から言うと、どちらのほうも不採択とさせていただきます。
 ここで書かれている陳情の理由では、税金で賄われているんだから幅広く公開するべきだというふうに言っていますが、そのとおりだと思うんですけれども、現在の状況で言うと、一定程度、委員になっている方へ配慮しながら、でき得る限りの公開は必要だと思うんですね。そういう意味で、要点筆記ではなく、議事録として公開されているということで、その公開も努力はされてきているんじゃないかというふうに考えます。
 もう一つの区民公募という点でも、いろいろ今後も検討が必要かとは思いますが、現状では、区民目線をどう取り入れていくかという部分で、議事録も読ませていただきました。結構シビアな意見が、区民目線に立った給料にするべきじゃないかとか、いろんな意見が結構審議会の中で出されているなということも議事録を読んで思いますので、現状で区民目線でもいろんな議論がされているんじゃないかというふうに考えますので、今回は不採択とさせていただきます。
◯佐藤としのぶ
 私どもも不採択です。
 恐らく減額せよというような話をこの陳情者の方はしたいんだと思うんですけれども、そう考えると、減額をするのであれば、逆に匿名性がないと、そういった議論というのはなかなかならないんだろうなと思うんですよね。身分や待遇を下げていくというときに、名前を出して公開して堂々とやるというのは、それはなかなか難しい話であって、やはり先ほど課長からの説明があったように、自由闊達な意見交換ができるというのは、匿名性だからこそできるという部分はあると思います。
 公募についても、やはり週刊誌のような感情論で議論するものではないので、やはり先ほど説明があったように、納税者の立場、また企業経営者の立場、いろんな経験者、そういった方たちの経験の中からの議論ということのほうがやっぱり適切だろうというふうに思いますので、不採択です。
◯委員長
 以上で、意見を終了いたします。
 これより表決を行います。
 陳情第37号 板橋区特別職報酬等審議会の公開と審議会委員に公募区民を取り入れることを求める陳情を採択することに賛成の方は挙手願います。
         (賛成者なし)
18 ◯委員長
 賛成者なしと認めます。
 よって、陳情第37号は不採択とすべきものと決定いたしました。
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”あいキッズ職員にアイキッズ利用アンケートを行い、その結果をあいキッズ事業の改善に反映させることを求める陳情” を不採択とした時の会議録

 今年(2018年)4月に板橋区議会に提出し、不採択とされてしまった、“あいキッズ職員にアイキッズ利用アンケートを行い、その結果をあいキッズ事業の改善に反映させることを求める陳情” (ブログ 【不採択!】あいキッズ職員にあいキッズ利用アンケートを行い、その結果をあいキッズ事業の改善に反映させることを求める陳情 http://shigakishinya.jpn.org/archives/2862 参照)
にかかる会議録を板橋区議会会議録サイトで見つけましたので以下に添付します。
 そのままの添付のため議員名が敬称略となっていることをご了承ください。
 
 区側が当初からあいキッズ職員に対するアンケートに後ろ向きで、そこから消極的な意見が積み重なり、結局、不採択となってしまったと読み取れました。
 
 うーん、この結果、どうなのかなあ。。
 
 完全に不採択にして陳情をばっさり切り捨てなくても、何らかの形であいキッズ職員さんたちの声を聞き取り、それを区民に公表するという作業は、あいキッズ事業の透明性確保や改善策を区民が一緒に考えるためには有効なのではないかと思うのですがいかがでしょう。
 
 他の2件のあいキッズ関連の陳情と一緒に議論されているので、ちょっと長いのですが、あいキッズ事業に関心ある方は一読してみてほしいです。
 

 
——————
板橋区議会 平成30年 文教児童委員会 本文 2018-06-08

◯委員長
 それでは、次に教育委員会関係の陳情審査を行います。
 陳情第182号 あいキッズのおやつ(補食)提供時間を午後4時からでも可能とすることを求める陳情、陳情第183号 あいキッズの利用児童等にあいキッズ利用アンケートを行い、その結果をあいキッズ事業の改善に反映させることを求める陳情、及び陳情第184号 あいキッズ職員にあいキッズ利用アンケートを行い、その結果をあいキッズ事業の改善に反映させることを求める陳情3件を一括して議題といたします。
 陳情の朗読を省略し、理事者より現状について説明を願います。
◯地域教育力推進課長
 それでは、陳情182、183、184号についてご説明をさせていただきます。
 この3件の陳情でございますけれども、陳情者につきましては、記載のとおりの方でございます。
 まず、182号につきましては、あいキッズを利用する児童について、現在、補食、おやつと呼ばれる方もいらっしゃいますけれども、これを5時に提供しているところでございます。この提供時間を5時だけでなく、4時からでも可能にするようにお願いをしたいというような趣旨の陳情でございます。
 現状でございますけれども、あいキッズ、今申し上げましたように午後5時からおやつの提供ということになっております。このおやつ、補食につきましては、内容や量につきまして衛生管理、アレルギー等の対応、こういうようなことを考えまして、添加物の多い袋菓子を控えて、夕食に影響しない補食として摂取カロリーにつきましても150から200キロカロリーに抑えて消化のよい食品、あるいは季節感のある果物等を提供しているところでございます。
 陳情の趣旨にありますように、4時に提供ということになりますと現在、あいキッズにつきましては、異年齢の子どもが学校から順次来た後に交流をするような時間をたくさんとるようにしております。こういう時間に影響が出てきますので、交流時間を確保するというような観点で5時からにしている。それから、5時前に提供しますと提供できる子どもと提供できない子どもが出てきて不公平感を抱くと、こういうような観点もございます。
 さらには、提供したことによって、アレルギーを持っている子どもに例えば子ども同士で差し上げたりして食べたりすると事故のもとになるというようなこともございますので、現在のところ、5時以降に提供するというようなことでやらさせていただいているところでございます。
 続いて、陳情の183号でございます。
 こちらについては、あいキッズを利用している児童、あるいはその保護者から利用に関してのアンケートをとって、これをあいキッズで公表すると同時に、あいキッズの事業運営に反映をさせていただきたいというような趣旨でございます。
 現況でございますけれども、あいキッズについては、私どもも魅力ある運営に改善していきたいというようなことがございまして、平成28年度から全52校、29年度も52校の児童、保護者を対象に、利用者満足度調査を10月から11月にかけて実施しております。
 調査結果については、運営の改善につなげるというようなことが目的でございますので、私どもだけでなく、委託法人のほうにフィードバックはしておりますし、また区のホームページ、あるいはあいキッズのフェイスブックがございますけれども、こちらのほうに掲載をしたり、さらには私どもの窓口においても公開をさせていただいて、既にもう十分なご意見については伺っているというような状況だというふうに私どもは考えているところでございます。したがいまして、意見としてこのような形で出てきておりますけれども、私どもとしては、この利用者の満足度調査、こういうものの制度をさらに高める等して今までもやってきておりますので、これで十分いけるというふうに考えているところでございます。
 続いて、最後の184号の陳情でございます。
 こちらにつきましては、あいキッズ事業にかかわります職員の方に利用者アンケートというような形でアンケートをとって、その結果を区のホームページで公開して、あいキッズ事業の改善に反映をさせてほしいというようなことでございます。
 私ども、この事業者のほうとは毎年、直接法人と区との間で一対一でいろいろヒアリングをさせていただいている、あるいは法人の代表者の方と一堂に会した形で会議をしていろいろご意見をいただいているところでございます。そういう中で魅力が高まるように、あるいはもう利便性がさらに向上するようにということで、児童や保護者の満足度、それから働いている方の満足度を上げるように意見は聴取しているところでございます。
 私ども、この業務を委託しているところの職員に対してアンケートを行うということについては、請負契約ということで、私ども、直接指示ができない方々に対して優位な立場である区のサイドからアンケートを行うということは、ちょっと課題もあるというように認識をしているところでございますので、この件に関しましては、今あるやり方で十分意見も確認できておりますし、課題があるということで、これについては私ども、行うことは予定しておりません。
 説明は以上でございます。
◯委員長
 本件に対する理事者への質疑並びに委員間討論を希望される委員は手を挙げて。
 わかりました。ちょっと時間が早いんですけれども。
◯川口雅敏
 私だけやってしまって。
◯委員長
 足りるか、時間で。
◯川口雅敏
 私は10分あれば十分です。
◯委員長
 それでは、今、順次質問順序を示します。
 まず、最初に川口委員。
◯川口雅敏
 お昼までに終わらせます。
 最初、これだけ補食について議会でも質問があったり、また陳情がこういうふうにあるわけですけれども、教育委員会としては、このあいキッズのおやつを廃止するということは考えたことがないでしょうかね。
◯地域教育力推進課長
 現在のところ補食について、おやつについて廃止するということは考えているわけではございません。
◯川口雅敏
 教育委員会は、あいキッズの保護者からの意見や要望をどのような方法で収集しているか、あるいはしていないのか。その辺はいかがでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 ただいまの質問については、補食を含めてということですか。それとも補食のことに限ってということか。
◯川口雅敏
 含めて。
◯地域教育力推進課長
 平成28年度、29年度、利用者の満足調査ということで調査をさせていただいている中で、いろいろとデータのほうをいただいているところでございます。こういう中で、補食に関して申し上げますと、おおむね80%の方は今の補食でよい、あるいはどちらかといえばよいというようなデータもいただいているというような結果が出ているところでございます。
◯川口雅敏
 では、次に、このあいキッズの利用者のアンケート、陳情では、利用者の子どもにアンケートをとってとありますけれども、教育委員会はあいキッズ利用者の子どもたちの意見や要望についてはどのように把握しているのか、その辺はいかがですか。
◯地域教育力推進課長
 先ほど来申し上げているように、利用者の満足度調査で子どもの意見を吸い上げているところでございます。子どもについては、あいキッズについて利用頻度ですとか、それから楽しいですかとか、どういうようなものがもう少し加わるとよくなるでしょうかと、こういうような設問で意見は聞いているところでございます。
 それから、私の説明の中で多少漏れていた点がございました。事業者によっては、さらに私どものアンケート以外にも独自でよりよいものにするということで、子ども、あるいは父母のほうから意見を募っているという例もございます。
◯川口雅敏
 この職員のほう、あいキッズの現場の職員から情報はどのようにして把握していますか。いろんなことがあると思いますけれども、その辺はいかがですか。
◯地域教育力推進課長
 事業者と直接一対一でのやりとりの中で、事業者でお勤めになられている方の満足度等をお伺いしたり、また改善する点があるかどうかをお伺いするというようなことは、基本的に毎年やらさせていただいております。
 それと同時に、先ほども申し上げましたけれども、法人にお集まりいただいた会議の中でこういうようなあいキッズ、状況にありますよということで、さまざまなご意見もいただいていると。こういうもので反映できるものにつきましては、でき得る限り速やかに反映をさせていただくというような方針で臨まさせていただいているところでございます。
◯川口雅敏
 あいキッズの現場の職員からは、おやつについて、補食についてどのような意見が上がっているのか、それを聞きたいのと、またそのほかの意見や要望に対して教育委員会はどのような対応をしているのか、その辺はいかがですか。
◯地域教育力推進課長
 働いている方から補食についてのご意見を伺った場合、私のほうで申し上げましたけれども、現時点でさんさん、きらきらタイムの子どもが混在している中で提供するということは、事実上難しいと。やはりさんさんの子どもが帰られた後、きらきらの子どもに対して補食を差し上げることが一番間違いない提供の仕方だというようなお話を伺っているところでございます。
 今申し上げたような件だけでなく、いろいろなところからさまざまな角度で要望が上がってまいりますので、それについては、先ほど来申し上げているとおり、私どものほうで対応できるものについては、基本的に対応させていただくというような方針で臨んでいるところでございます。
◯委員長
 いいですか。
 委員会の途中でありますが、議事運営の都合上、暫時休憩といたします。
 なお、再開は午後1時といたします。
休憩時刻 午前11時57分
再開時刻 午後 1時02分
◯委員長
 委員会を再開いたします。
 質疑を続ける前に、理事者より、先ほどの竹内委員の質問についての補足説明を行いたいとの申し出がありますので、これを許可いたします。
◯地域教育力推進課長
 先ほどの説明、不足していて、大変申しわけございませんでした。
 平成30年度のあいキッズの登録・利用状況の中で、竹内委員のほうから、きらきらタイムの利用者のうち、6時あるいは7時までの利用者は何人ですかということで、私が1,822人、1,571人というふうに、5月1日時点の人数ですけども、合計3,393人というふうに申し上げました。そうしましたところ、竹内委員のほうから、随分数字に乖離があるというお話がございまして、私のほうは、5月1日と4月28日の3日の違いですと申し上げたんですが、調べたところ、この大きな数字の違いは、例えば、長期休業期間中、朝8時からきらきらタイムの子どもをお預かりしますけれども、朝8時から5時までの間の子どもだけで1,050人いらっしゃいます。要するに、6時、7時まで学童としてとどまるようなことのない子どもの数が2,000人ほどおりますので、それだけの違いがあると。なお、5月1日と4月28日の違いは、おおむね60人ほど実はございます。正確な数字としては、今申し上げたとおりでございます。失礼いたしました。
◯委員長
 しっかりやってくださいよ。
◯中野くにひこ
 まとめて3点ほど質問をさせていただきます。
 まず、第1点目ですけども、陳情の一番最初の部分で、説明の中で、午後5時からうちは補食をしているわけですけど、その理由の説明の中で、交流の時間に影響を及ぼすとあるので、ちょっと具体的に詳述していただければなと思います。その際に、補食はおやつとしてどのようなものが出るのか。例えば、大人であれば、物によっては夕食を食べる前に血糖値がすごく上がる食べ物もあるんです。お子さんはどうなのかということ、これが1点。
 2番目なんですけれども、2番目の陳情の中で、十分に利用者の満足度調査をやっておりますというお話がございました。であるならば、具体的に親御さんのどのような要望について施策に結びつけたのか、具体的なエピソードがあれば教えていただきたいと、これが2点目です。
 3点目は、職員にあいキッズの利用アンケートを聞くというのは、請負という形の流れの中で、介入できませんと説明がございました。これは、一番最初の協定書の文言の中に、このようなコンプライアンスが入っているのかどうかの確認でございます。
 以上3点、よろしくお願いします。
◯地域教育力推進課長
 それでは、中野委員の3点について答弁申し上げます。
 まず、一つ目の交流の時間ですけれども、子どもが低学年の方からおおむね15時40分ぐらいからあいキッズのほうにやってまいります。高学年になればなるほど、あいキッズのほうにやってくる時間が遅くなります。
 まず、あいキッズは、父母のほうからの要望等もあって、学習の習慣を身につけてほしいということで、来てから30分程度は宿題をしたり、あるいは自分で自習をしたりというようなことで、まず気持ちを落ち着かせたりしながら、上位の学年の子どもが来るのを待っております。上位の学年の方が来て、その自習の時間が済んだ段階から交流の時間ということで異年齢で始めますので、そこの部分で補食を提供すると、交流そのものができなくなるというようなことがあったりして支障になるというようなことでございます。
 それから、補食の中身ですけれども、お煎餅ですとか、ドーナツですとか、チョコレートケーキですとか、あと果物等が出てくるというのが意見の中に出てまいります。そういうような簡単な食べ物だというふうにご理解いただければと思います。ある程度カロリーがあって、簡単に食べられるものと。
 それから、2点目の意見を吸い上げている中で何か改善に結びついたものがあるかというようなお話ですけども、アンケートの中には直接はないんですけれども、一時期、長期休業期間中等に食事の提供ができたりできなかったりということで、あいキッズで違いがございました。要するに、お勤めをされている父母の方がお弁当をつくらなきゃいけないというのはなかなか大変なこともございますので、食事の提供ができないかというような要望を受けて、そういうようなことをいろいろ意見を伺いながら修正させていただいて、今夏休み等は、どこのあいキッズでも、きらきらタイムに登録されているお子様については、食事等の提供をし、希望をすればですね、配食のサービスが受けられるというように改善がなされております。
 それから、3点目の請負契約ですけれども、協定書の中に何かそういう記述があるかというお話ですけれども、そういうものは実際にはございません、協定の中には。ただ、契約そのものが請負契約ですと、やはりそこで私どもが指示すると、いわゆる偽装請負というような形で法的に問われる可能性がございますので、私どもとすれば、そういうところの法人の責任者等とやりとりをして、必要なことはお話をさせていただくというような対応を自治体としてとらせていただいているということでございます。
◯中野くにひこ
 よくわかりました。参考にしたいと思います。
 最後ちょっと押しなべて、まちの方からこの間、次のようなお声を聞くんですね。当然、あいキッズ運営の流れの中で、安心・安全という形で、これしちゃいけない、あれしちゃいけないという形でお子さんに対してかなり厳しく、当然事故は起こせませんので、そのバランスがあるのかなという形で。現に子どもはつまらないので、前の公園のところで遊んでいるという切実なご父兄のお話も聞いたんですけども、そこら辺の部分についての認識というのはございますか。この2番目のいろんな父兄のご要望云々という話の流れの中で、そういったご意見はありませんでしたでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 あいキッズに通われていて、子ども、そのものがつまらないということで来れなくなったという例もないことはないというふうに私のほうでも聞いているところでございます。ただ、来ていただければ、その子どもも楽しんでいただけるような、そういうようなプログラムを組むような形で私のほうも法人等にいろいろお願いをしてまいりますので、もし具体的にそういうお話があるんであれば、私のほうに一言かけていただければ、対応のほうをしてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◯高橋正憲
 すみません、私、あんまりこれ、よくわからないので、そういうのを含めて聞きたいと思うんですが、これは、前身は学童クラブでしたよね。多分ね。そういう流れの中で、このあいキッズというのができて、学童クラブの場合は、ほとんど区が経営していたというか、区の職員でやっていたという部分ですよね。それが今度は委託をするようになったんですけど、委託する場合は、今、協定書、何かいろいろとやっていただく、運営するに当たっては、こういうことをやる、こういうことをやるという一つのものがあると思うんだよね。それにのっとって契約をして、運営してもらっていると思うんですよね。ですから、ごめんなさい、そういう文書をちょっと資料としていただきたいんです。
 それと、やっぱり契約ですから、何年契約とかってありますよね。これは何年ぐらいの契約になっているのかということと、協定書がないというんだけど、学童クラブの場合は、要するに父母会とかいろんなのがあって、何かあれば話し合ったりなんかして前に進めていくという、そういうことがあったけれども、今回のように、ある程度委託する委託条件の中で運営してもらっているから、何かあったらこっちから言うという話はなかなか難しいと、そういうような話があって当然だと思うんです。
 例えば、そういうふうないろんな問題を抱えながら、契約が満期になるよね。その契約時に、そういうようないろんな問題を加味して、条件として契約をしていくような、そういうようなことでやられているのか。
 それと、もう一つは、満足度調査をしていますよという話で、おおむね80%はみんな満足しているんだと、こういうような話がありましたけれども、それでいいんですか。というのは、やはり我々が目指すのは、皆さんに利用してもらっているんだから、皆さんに満足してもらえる、そういうようなことで努力をしていくべきだろうと、そういうことで話を聞いていくべきだろうというふうに僕は思うんです。
 ですから、例えば食事の件について出ています。4時からはできないのかという話も、いろんな条件を含めて、できる部分であればやっていったほうがいいし、どうしてもできないんだったら、何ができないのかということをいろいろと検討してみて、次の契約とか、いろんなときに生かせていけばいいのかなと。ただ、それは4時からやるといろんな問題があるので、やっぱり5時が一番いいんですと、そういうような結論であれば、それはそれでいいんですよ。ただ、今言ったように、4時からやってもらいたいという父兄がたくさんいるとするならば、その辺もやっぱり考えていったほうが僕はいいだろうと思う。
 ただ、それについて、契約が新しく変わるときに、その辺もその業者と協定の枠組みの中に入れていかなきゃいけないというのであれば、やっぱりその契約更改のときにやっていかなきゃいけないでしょう。それを全て投げやりで任せちゃうんだという話ではないと思う。
 だから、80%は満足しているけれども、あとの20%をいかに100%に近づけていくかという努力はやっぱり僕は一番大事であって、その辺について、どういうような形をとれば、今契約がこうなっていて、契約がある以上はできないんだよというような話があれば、じゃ、どういう形にしていけばできるのかということもやっぱり僕は考えていったほうがいいと思うんですよ。行政側としてね。その辺の3点ぐらいについてお伺いします。
◯地域教育力推進課長
 ただいまのご質問ですけれども、あいキッズにつきましては、委員ご承知のとおり、昔、学童クラブというような形で直営でやられていたものでございます。平成21年から、それが少しずつ今の形に変化をしてきたと。児童館そのもののあり方を乳幼児に基本的に特化していくという中で、学童については今の形で委託でということでなされてきました。
 先ほど、協定書の中にないというお話が冒頭出てきましたけど、あれは、中野委員のほうから、偽装請負、要するに請負契約をする中で、何か指示をしていい悪いというようなことが協定書の中にあるのかというようなご質問だったことに対して、ございませんというふうに申し上げたものでございます。そこは、誤解のないようにひとつお願いしたいと思います。
 どういう形で業者を選定してきたかということなんですけれども、学童クラブから今のあいキッズに変わる段階で、基本的にやっていただきたい仕事について、私どものほうで形を決めまして、その上で業者のほうからプロポーザルを受けております。プロポーザルを受けて、その中で業者を決めてきたということです。そのプロポーザルの委員の中には、当該学校にかかわる父母の方にも入っていただいて決めてきたという経緯でございます。
 そういう中で、何か私どもの決めたこと以外に提案があるかどうか、そういうものを含めて法人を決めたという経緯がございます。そういう経緯でございますので、その予定したとおり法人が提案どおりのことをやられれば、一定の満足度は得られるということに多分なるんだろうと思っております。
 満足度の調査でございますけれども、今私の手元に29年度の調査がございますけれども、現在あいキッズの運営を受託している法人に満足していますか、「はい」という方が55.9%、「どちらかといえばはい」という方が31.2%ですので、87%の方が基本的には満足していただいているという答えが出ております。
 ただ、一方で、委員がまさにおっしゃったとおり、残りの13%の方は満足していないんだと。その満足度を上げるために何をしているんだという、そういうようなお話が出てまいりました。基本的には、この法人との契約は1年契約をしているんですけれども、その契約がきちんとなされているんであれば、5年間やりましょうというような中身になっております。ですから、基本的には、子どものことを考えて、余り法人が変わらないようにというような視点も加えてのプロポーザル、選定というふうにお考えいただければと思います。
 その上で、余りにもその法人の対応が悪いという場合には、5年を待たずして3年で打ち切って、新たに選定したケースもございます。それから、5年を超えて、やっぱりやってほしいというようなご意見があれば、これは5年を超えてというような契約もしているところでございます。
 ですから、法人のその内容によって、実施した事業によって大分変わってくるんですけれども、そういうような状況でございまして、その選定のときに、新たに13%の方がこういう点をプラスしてできないかというようなことで提案をしていただいて、そういうお答えをいただければ、またそういうような事業者が選ばれてくるんだというふうに私のほうは考えているところでございます。なかなか難しい質問でしたので、うまく答えができませんけども、私どもの選定の方法と、それから改善の仕方というのは、今申し上げたとおりの内容でございます。
◯高橋正憲
 わかりました。1年契約で、問題がなければ5年ぐらいまでで、子どもたちが喜ぶのであれば5年以上ありますよというような、そんな話だろうと思うんです。その中には、1年契約ですから、最低でも1年に一遍ぐらいの満足度調査というものをやられているのかなと、そういうふうに思います。そうなると、その満足度調査の中で、いろいろ問題が出てきたことに対して、善処することはできるよね、当然ね。ですから、1年ごとの契約なんだから、契約書はやっぱり1年ごとに結ぶわけでしょう。そうですよね。であるならば、その中に、当然やってもらいたいこととか、やるべきこととか、そういうものが出てくれば、その協定書というか、契約するときに、その部分を加えて契約してくるということは今までやられてきているんでしょう。どうですか。
◯地域教育力推進課長
 おっしゃるとおりでございます。私どものとったアンケートについては、各事業者のほうにフィードバックをさせていただいております。したがいまして、そこで出てきた要望等については、事業者も、当然承知しているところでございますので、例えばあいキッズにもっとこういうものが欲しい、例えば遊具が欲しいとか、本が欲しいと、そういうような答えが出てくれば、そういうものを事業者のほうで用意して、子どもが満足できるような、そういう体制をとらせていただいているところでございます。
◯高沢一基
 よろしくお願いします。
 まず、補食についてなんですけれども、先ほどもお話がありましたように、果物とか、お煎餅とか、ドーナツとかというものを出しておられるというお話で、消化のよい物と最初おっしゃっていましたけど、消化にいいかどうかちょっとあれかなという気もしないでもないんですが、そういったお話が出ておりました。
 まずは、現状も含めてちょっとお聞きしたいんですけど、他区の状況。特別区23区ということで、ちらっと聞いたところによると、5時以前に出すところが大多数だというふうに私は聞いているんですけれども、その辺で具体的に何時からが何区であるか、板橋区のように5時からは何区あるとか、そういった形で教えていただきたいと思うのと、板橋区においては5時に補食を提供しているということの理由に、先ほど来ありましたように、交流時間の確保、公平感、アレルギー事故の防止等の課題があるから5時だというふうにご説明されているんですが、他区で5時以前に出しているところがこれらの課題を克服できているのか、どのように分析をされているか、ご見解をお聞きかせください。
◯地域教育力推進課長
 他区の状況でございますけれども、17時、私どもと同様な出し方をしている区が4区ございます。それから、一切出していない区が3区ございます。そうすると、合計7区ですので、残りの区がもう少し早い段階で補食を出しているということになるわけでございます。
 ただ、私どもとの運営の違いが、いわゆる学童として運営しているところがございますので、全児童が一堂に会して私どものほうは5時までの間は交流プログラム等を実施したり、学習をしたりしていただいておりますけれども、学童だけやれば、お勤めになられている父母の方だけですので、ちょっとその辺は比較にならない部分もございますので、数字としては今申し上げたとおりでございますけれども、内容についてはちょっと違いがあるということだけご認識いただければと思います。
◯高沢一基
 17時以前で16区ということですけど、その17時以前の時間もちょっと、区数を教えていただきたいのと、あと全児童対策をやっていない学童だけだというお話もありましたけど、全児童対策をしていて5時以前に補食を提供している区はないということで理解してよろしいでしょうか、お聞きかせください。
 それとともに、もしそうであれば、先ほど来言っていますように、交流時間の確保等の不公平感、事故防止とおっしゃっていましたけれども、それは全児童対策としてやっている区がもし5時以前であれば、どういう状況になっているかお聞きかせいただきたいと思います。
◯地域教育力推進課長
 大変申しわけございません。全児童対策をしているかどうかというのは、ちょっとまだつかんでおりませんので、後日調査をさせてから、お答えのほうをしたいと思います。
 それから、補食の提供時間でございますけれども、16時にかかるような区が6区です。それから、15時ぐらいから残りの10区、そうすると10区になりますかね、これが15時台というようなことでご理解いただければと思います。
◯高沢一基
 ありがとうございます。全児童対策とともにやっていて5時以前があるかどうかというのは、後ほど調べてお答えくださるということなので、よろしくお願いいたします。
 把握されていないんだったら、先ほどの答弁はおかしいですよね。学童保育をやっているから5時以前に提供できているというお話をされたので、だけだからということを把握されているんだなという前提でお聞きしているので、そこら辺は正確にご答弁お願いしたいと思いますし、あるのかないのかも私も調べていないので、全体条件の情報というのは大切だと思うので、お調べいただいて、後ほどでも結構ですから教えていただければと思います。
 そうなってくると、補食を出していないところもありますから、この全児童対策の有無によって考え方が変わってくるんですけれども、全児童対策でやっているところは補食なしというふうに判断をしているところ、あるいは5時以降というふうにやっているのか、あるいはそれ以前にあるのかということで、やはり議論が整理されてくるというふうに思いますので、そこは正確なところを後ほどまた資料でいただければと思います。その上で判断もしたいと思うところであります。
 あと、今度、教育のほうでちょっとお聞きしたいんですけれども、生活習慣等でいろいろ指導されておられて、早寝早起きをしましょうというようなことを一生懸命声をかけられていますよね。具体的な時間はないと思うんですけど、何時ぐらいに就寝だとかというのはないとは思いますけど、早寝早起き、あるいは3食、規則正しい生活で食事をちゃんととりましょうとか、そういった指導をされていると思うんですけど、何かこういう生活指導の10のルールでしたっけ、何とかってあったかと思うんですけど、それに関して、夕食とか就寝時間について何か規定しているような、具体的な時間じゃなくて結構なんですけど、どういった教育を学校現場でされているかお聞かせいただきたいと思います。
◯地域教育力推進課長
 子どもの生活習慣も私どものほうでいろいろ関与させていただいておりますけれども、具体的な時間についてはなかなか出てまいりません。今回の補食に関しても、時間がこの時間でいいという方も数多くいらっしゃるのも一方の事実です。それから、食事が早いので、この時間だと夕食を食べなくなるというようなご意見があるのも事実でございまして、皆さんのお勤めの仕方、それからお食事のつくり方、こういうものによって大分時間がずれてまいりますので、これを一概に何時がいい悪いというふうには私のほうは申し上げられませんし、ただ一方で、事業の中では、特定の時間でやらざるを得ないというような実態で、今は17時から補食のほうを提供させていただいているということでございます。
◯高沢一基
 ありがとうございます。やむを得ない事情等や家庭それぞれで違うというのは十分承知しているんですが、基本的に、早寝早起きがいいですよと奨励しているわけですよね。違いますか。そこを確認したいのと、早寝ということであれば、やっぱり食べてすぐ寝るというのは健康上よくないかなと。食事はある程度早い時間に食べましょうというのが当然の指導といいましょうか、話になるかなと。100%やれという意味じゃなくて、そういう呼びかけをしているということですよねということはちょっと確認をしたいんですが、いかがでしょうか。
◯学務課長
 私どもで、小学校入学前に、新入学に関するご案内ということで案内の冊子をつくってございます。新1年生ということですけれども、小学生の一日ということで、例えば書いてあるのが、起床は7時までに起きる習慣を、朝ごはんはエネルギー源であり生活リズムを整えますですとか、就寝につきましては9時までに寝る習慣をつけましょうというようなご案内をしているというところでございます。
◯高沢一基
 それで全家庭を拘束できると私ももちろん思っていないんですけど、やっぱり児童の健全な生育のためには、ある程度そういう目安というのもお示しして、ご家庭のご協力、ご理解をいただくということも大事なのかなという気持ちを持っている一人なんです。そうなると、私も大体常識的に9時ぐらいかなというふうに思うんですけど、そうなってくると、やっぱり夕食の時間、おのずと7時ぐらいまでに食べ終わらないといけないのかなとか。これは常識的な範囲になりますから、それが正しいか正しくないかというのは言えないんですけど、そうなってくると補食がどうなのかなという議論にもなってくるかと思いますので、その辺はやっぱり学校現場で呼びかけていることとそごがあるといけないかなと思うので、ぜひそこはお考えいただければというふうに思います。
 あとは、これはここで結論が出るもんじゃありませんけれども、そういう考えでいって、全児童対策で、ほかの区もなくて、どうしても先ほどの3条件が克服できないというのであれば、補食をなくすという判断、このやっていない3区がどういうご判断でされているか調べていないからわかりませんけれども、そういった問題も出てくるのかなと推測されますので、それはぜひ、場当たり的ではなくて、論理的に検討していただければありがたいと思います。
 あとは、先ほどの交流時間の確保や不公平感とかアレルギー事故防止というのも、やろうと思えば、手だてを立てれば5時以前に補食を出しても、できないことではないというふうに私も思いますので、その辺の研究についてもぜひ深めていただきたいと思いますが、今の2点についていかがでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 今委員のほうからお話があった後段のほうからまずお答えさせていただきますけれども、17時にこだわっているというわけでもなく、子どもがそういう条件が整ったときには、例えば冬場などは4時30分で帰る子どもが多くなりますので、そういうときには早く繰り上げて差し上げたりしているのが実態でございます。
 ですから、やはりいろいろとその実態に合わせて提供のほうはさせていただくように、十分よその区の状況も確認しながら調べた上で、最終的に出さないというのもありだというお話もございましたけども、今のところは提供することを前提に考えておりますけれども、検討させていただいて、答えのほうはきちっと出していきたいというふうに考えております。
◯高沢一基
 ぜひその辺は研究していただいて、なおかつ本当に5時以前に出せないのかという、先ほどの課題をおっしゃっているわけですから、その課題の克服ができないのかどうかという検討もぜひ深めていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 あと、もう一点だけ、ちょっと時間もあれですけど、1点確認なんですけど、職員からの意見聴取等についてなんですけど、最初は請負契約による課題があるというお話で、その次の質疑においては、偽装請負の可能性が指摘されちゃうおそれがあるみたいなご答弁をいただいたんですけれども、もちろん職員を指揮したり、命令したりとかすると、そう言われるおそれはあるのかなというふうに素人ながら思うんですけれども、職員から意見をアンケートなりで聞くということ、それ自体も偽装請負というふうに言われてしまうおそれがあるというのは、これはどういった考えでお話しされているのかお聞かせいただきたいと思います。
◯地域教育力推進課長
 アンケートで聞くということが偽装請負だというふうに申し上げたつもりでなく、指示することが偽装請負になる、そういう、ある意味、強い立場の板橋区のサイドで直接働いている方々にアンケートをとるということはいかがなものかと。要するに、アンケートに対する答えも一定のものを求めているように相手が捉えたり、それから答えなければいけないという義務感を捉えられたりしてもうまくないんじゃないかというようなことで課題があるので、私どもはそういうことはやりません。そのかわり、法人のほうとはしっかりといつでも意見交換をしておりますし、法人の会議の中でもいろいろご意見をいただいている。その中で十分反映できるものは反映させていただいているということで、この184号については、ここに書いてあるようなことはやりませんというふうに申し上げたわけでございます。
◯高沢一基
 確認なんですけど、別に偽装請負というふうに指摘されるおそれがあるからアンケートはしないということじゃなくて、法人とヒアリングしているので、それで十分ですと。直接聞かなくても、経営者から聞けば話がわかるんだという意味なんですかね。それであれば、それも一つの理屈ではあるんですけど、逆に言えば、職員さんの声を聞くというのも、別に請負でなければ、やっぱり経営者の方とは違う意見というのもあるのかなという気もするんですけど、そのあたりについてはどのようにお考えですか。
◯地域教育力推進課長
 同じ答弁になりますけども、強い立場、ある意味上位にいる立場の区のほうから、働いている方々に直接意見を求めるというのはやはり課題がある、難しいんではないかなということで、私どもは実施しないというようなことでお答えをさせていただいているところでございます。
◯高沢一基
 繰り返しになりますからこれ以上聞きませんけど、ぜひ現場の声の把握というのも、事業者さんを通してとおっしゃっていますけど、事業者さんを通すときにおいても、やっぱり現場の声と経営されている方の声って違う場合もありますのでね。そこはやっぱり吸い上げるようなところを、直接はだめだというならば、その辺の配慮も事業者さんのほうに伝えるべき必要もあるのかなという気もいたしますので、よろしくお願いしたいと思います。
 以上です。
◯松崎いたる
 皆さん聞いているので、偏らないようにしたいと思うんですけど、おやつを出すということが、あいキッズの職員さんにとってどれだけの負担になるのかしらというのを聞きたいんですけど、どういう聞き方をすればいいんですかね。例えば、手間が大変ですよとか、時間的にかかるんですよとかいうことがあれば教えていただきたい。というのは、今回の陳情は、5時に出しているものもやりつつ、4時にも出してくださいということになると、単純に考えれば、職員負担が2倍になるんではないかと私は思ったんですけど、そんなことないですよ、あっさりと簡単ですよというんだったら、そういうふうに教えてほしいんですけど。
◯地域教育力推進課長
 おやつを出す際なんですけれども、子どもたちを一定の場所に集めて、手を洗っていただいて、その上で、いただきますというような、ばらばらに食べるような、そういう食習慣ではうまくありませんので、いただきますということで一斉に食べて、最後に片づけるというようなことをしますので、今松崎委員がおっしゃったように、4時と5時ということになれば、当然そこの部分の時間、場所、これは2倍になるというのはご指摘のとおりでございます。
◯松崎いたる
 学校で出すといったら、給食なんかがあるんだけど、給食の場合は、衛生管理とか結構きちっとやって、やりつつもそれでも何か危なっかしいなというところはあると思うんですけど、あいキッズの補食の時間なんていうと、たまに私も、学校に行ったときに、その時間帯を見たりなんかするんだけど、結構子どもらがちょこちょこ歩いている中を職員さんがおやつのお皿を持ちながら移動したりとか何か、ぶつかったらどうするのかしらみたいなふうに、はたから見ていると危なっかしくても、職員さんたちはなれているからそんなの苦もせずやっているんでしょうけど、大変だなと思いました。
 もう一つ聞きたいのがあって、私も思い出すのは、何年か前にアレルギーの事故があったんですよね。それが私にとっては思いがけない原因だったんですよね。そのときもアレルギー対策というのはとっていたんですけど、原因がたしか果汁100%のピーチゼリーだと。果汁100%なのに、中に牛乳が入っていた。それで、牛乳アレルギーの子が発症しちゃって事故になったと。普通、果汁100%と書いてあれば、それ以外に入っていないと思うのが普通の感覚だと思うんだけど、実はよくよく見ると乳製品がちょこっと入っていると。そこまで気をつけなきゃ、アレルギー事故というのは防げない。各ご家庭だと、自分のお子さんのことですから気をつけているんでしょうけど、何人か集めると、そういう事故も起こっちゃうんだなと思った記憶があるんですけど、ただ、それ以来余り事故の話は聞いていないんですけど、その間にこのあいキッズが始まりましたでしょう。あいキッズでは、アレルギーの事故防止については、例えば研修を義務づけているとか、何かそういう対策があればちょっと教えていただきたいんですけど。
◯地域教育力推進課長
 ただいま松崎委員からアレルギー対応についてのお話がございましたけれども、アレルギーについては最大限配慮すべき事項でございまして、中にはエピペン等もお預かりするような子どももいらっしゃいます。
 補食に関してまず申し上げますと、食品の成分添加物について、提供にかかわる職員全員で確認するとともに、食物アレルギーを持つ児童のアレルギー物質との照合を確認して行うと。それから、プレートの色を変えるとか、そういうようなことで、見た目でアレルギー対応をしなきゃいけない子どもかどうかわかるようにするとか、そのような対応をさせていただいて、なおかつそれができない場合には、全て夏等は食事提供をさせていただくというお話をしましたけれども、ご家庭のほうからお持ちいただいて、それで食していただくというような対応をさせていただいているのが実態でございます。
◯松崎いたる
 これは集団になっちゃうと、普通のご飯の感覚じゃ思わぬ事故があるので、これからもちょっと忘れないで対応はとっていただきたいなと思うんですけど、おやつについては十分リストもあるということなんですよね。だからやめちゃえとは私も思いませんけど、食事を提供するということは、それだけリスクが伴うものだという認識を持たないと、思わぬ事故が起こるものだなというふうに思います。
 それと、次、陳情第184号の職員アンケートについてお聞きしたいんですけど、先ほどのやりとり聞いていて、なるほどなと思ったんですけど、私はこの陳情者が求めている職員アンケートのことで、職員の声を聞くというのはもちろんいいことなんですけど、ただ、課題があるとしたら、ホームページに掲載しなさいということになっているんですよね。子どもとか、親御さんの声だったら、こんな声がありましたとホームページに掲載してもさほど問題はないかなと思うんですけど、働いている職員さんの声を、たとえ氏名とか職場の学校の名前を隠したとしても、こういう声がありましたといったら、経営者から見れば、すぐ誰だか特定できるようなことになっちゃうんじゃないかと思うんですよね。もうこの陳情についてはやらないみたいなお話はされているんだけど、もし職員アンケートをホームページで公開するということになったとしたら、今私が言ったような職員の特定になって、職場で不利益な扱いを受けるということは考えなきゃいけないと思うんですけど、そのあたりは何か考えたことがありますか。
◯地域教育力推進課長
 私どもは最初からやることは望ましいことじゃないということですので、考えたことはございませんでしたけれども、今松崎委員がおっしゃったように、設問によっては、この設問についての答え、こういう答えをしたというのがどなたか特定されるということになりますので、それはやはりうまくないだろうなというのは、私のほうも今のお話で十分理解したところでございます。
◯松崎いたる
 すみませんね、間違いかもしれないんですけど、そう思っていたもんですから。
 あと、これで最後にしますけど、ただ、そうはいっても、やっぱり職員からの声というのを区が全然聞かないというのもまずいわけで、もちろん聞いていらっしゃるという話だったんですけど、私は、その事業者との話し合いの中で聞くという話なんですけど、それだけじゃやっぱり1つ足りないところがあるなと思うのは、実際に現場で働いている職員さんが事業者に対して不満とか、あるいは問題点をつかんでいたときに、それはまずは雇用主である事業者に言うというのが筋かもしれないけど、それじゃ解決しないということもあると思うんですよ。要するに、内部通報ですね。公益通報。このパイプというのはしっかり保っておく必要があるんじゃないかと思うんです。先ほどアンケートのところで言った、誰それと特定されないような形で事業者の問題点を現場の職員さんに聞くということは、考えておく必要があると思うんですけど、その辺はどのようにお考えでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 私ども、ちょっと観点が違ってしまいますけれども、現場のほうには毎月、職員がいろいろな目でチェックをするという必要がございますので、伺っております。そういう中で、職場の雰囲気ですとか、そういう部分に何か通常じゃあり得ないような状態があったときには、何がしかそういうものを捉えて、法人のほうに、何かあるんじゃないですかとか、こういうやりとりもさせていただいております。そういう中でも、職員の方々の不満ですとか、そういうものを受け入れるつもりでございますので、それと、先ほど来申し上げているようなヒアリング、これである程度話のほうは通るというふうに理解しておりますので、今申し上げたようなやり方を通じて、あいキッズで働く方々の条件等については整備していきたいというふうに考えているところでございます。
◯安井一郎
 質問させていただきます。このあいキッズ事業というのは、平成21年、最初に4校できて、この30年で1校減って51校、板橋区内全部の学校にあいキッズが配置されてできているわけですけど、過去には児童館、同じように学校内に児童館があれば、それで一番よかったんでしょうけど、私の知る限りでは、暗い夜道を子どもがあいキッズに行くために通っていて、交通事故にあったりという話が過去にありました。
 子ども・子育て支援新制度に基づいた保護者の子育てと仕事の両立支援を区としてはあいキッズという形で始められて、もう10年たっているわけですけど、私は、1つ、区民にそれだけ親しまれているというか、愛着があるから、こういったような陳情も出てくるんだろうと思います。本来であれば、私らの世代だったら、茶だんすの中におやつが入っているからと、親に言われてそれをという時代だったんですけど、今は行政が子どもの面倒を見るという形でこういうふうに形をつくってやっていらっしゃるから、それに、このあいキッズという名前も、板橋のIをとって子どもたちということで、あいキッズ、皆さんもう誰しもご存じだろうと思いますけども、そもそも基本に立ち返って、なかったときのことを考えてみるのも1つ、問題を提起されているこの補食についても、それからアンケートについても、やっぱり時代が進んでいくから、そういう陳情も出てくるんじゃないかなと思います。
 私が質問したいのは、あいキッズ事業って、補食のことで時間を決めてやっていらっしゃるというふうに、課長が先ほど来からずっと当然されていて、私は5時の時間というのと、それからアレルギー対策をきちっとされているということで、なおかつあいキッズの利用者の子どもたちのアンケート、それから職員のアンケートですけど、私が一番思うのは、現場を見ていて、子どもたちが一番正直だから。嫌いなものは嫌いって、あいキッズの職員を名指しで言いますよ。遊んでくれないもん、子どもが。だから、それぐらい子どもって正直だから、大人が心配するほどのことじゃないんじゃないかなと思うので、その辺の見解、課長はどう考えていらっしゃるか、それだけお聞きしたいんですけど。
◯地域教育力推進課長
 今安井委員のほうからお話がございましたように、あいキッズもスタートしてかなりの年月がたちます。子どもも6年通う方もいらっしゃいます。そういう中で、顔と顔とがつながって、人と人とのつながりというものも感じられるようになれば、あいキッズが楽しくてしようがないというふうに感じる子どもも多くいらっしゃると思いますし、実際、アンケートの中でも、やはりあいキッズが楽しいという子どもも大勢いらっしゃいます。
 ただ、一方で、先ほど来、評価していない方もいらっしゃる。子どもの中にも、やはり通いたくないという方もいらっしゃいます。ただ、それが本当に通うべきところがあって、要するに習い事があって、あるいは図書館に行きたいからとか、いろいろあると思いますけれども、そういうものがあっていらっしゃらないのであれば、私どもとしては、これはこれでいいと思うんですが、そうでなく、行き場がなくいらっしゃらないというのは、これは望ましいこととは私ども教育委員会のサイドとしては思っておりませんので、できる限り子どもに魅力あるあいキッズに、やはり常に常に新しいものを展開して、フレッシュな形で子どもに来ていただくというように努力は今後とも続けさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
◯竹内 愛
 まず、補食についてなんですけども、先ほど課長の答弁で、早く繰り上げることは可能だと、それから実際にやっているというお話がありましたけども、その際には、きらきらとさんさんで差が出るという先ほどの公平感、それから不公平感、それとアレルギーの誤食のおそれ、こういった問題というのはクリアできた上で早く繰り上げることをやられているということでよろしいですか。
◯地域教育力推進課長
 私の説明が舌足らずで申しわけございませんでした。冬場は4時30分までということで、早く帰る子どもがいれば、きらきらタイムの子どもばかりになると。そういう場合には、5時にこだわらずに、子どもを一堂に集めて、手を洗って、5時前でも補食のほうを提供していると、そういう例もありますよということをご紹介したわけでございます。したがいまして、今おっしゃいましたように、さんさん、きらきらの子どもが混在している中で提供しているというわけではございません。
◯竹内 愛
 そうすると、混在している状況では早く繰り上げることはやっていないということでしょうか。私の認識だと、年度当初始まったころには、低学年のお子さんについては早い時間に補食を提供しているということを、やっているところは数週間というところもあれば、1学期というところもあると、そこはまちまちですと聞いているんですけど、それはやっていないということでよかったんですか。
◯地域教育力推進課長
 今竹内委員がおっしゃったのは、恐らく昨年度ぐらいまでの話だと思います。といいますのは、小学校に入学したての子どもに対しての給食の提供の仕方が一部の学校で違っておりまして、量が少なかったりとか、なれていただくための提供をしているような学校がございまして、そういうところについては一部早く実施したというふうに聞いているんですけれども、ことしはそういう学校がほとんどなかったということで、私の知っている限りでは、17時以降、基本的にきらきらタイムの子どもだけになった段階で提供しているというような認識でございます。
◯竹内 愛
 そこが何でそういうふうになったのかちょっと、学校の教育課程の時間も変動になっていますので、そういったことで、低学年のお子さんも長く学校のほうで授業があるという場合があるのかもわかりませんけど、少なくとも昨年度までは、きらきらのお子さんでも、さんさんのお子さんがいる中で、一定の配慮があって、事前に前倒しで補食の提供を行っていたということがあったということは、少なくともその段階では不公平感ですとか、アレルギーの誤食のおそれというのはないようにカバーできていたのではないかなと思うんですけども、その点についてはいかがでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 大変申しわけございませんでした。今年度も4校ほど補食を早めたというようなものが出てまいりました。申し上げますと、中台、上板、赤塚新町、志村小学校でございまして、1年生のみ、なれていただくために補食をこの4校だけ早めたということでございます。
◯竹内 愛
 ちゃんと調べてからお答えいただいていいので、私としては、可能であればやっていただきたいなというふうに思っているんですよ。少なくとも、そういった工夫で、不公平感ですとか、アレルギーの誤食のおそれというのは回避できるだろうと。実際にやってきているので、そういうことを理由にできないというのは違うんじゃないかなと。むしろ、制度上の問題で、5時以降じゃないと、きらきらのお子さんの専用室ですね、きらきらのお子さんだけが使える部屋というのが5時以前はありませんので、そういった制度上の問題で5時というふうな時間になっているんではないかなというふうに思うんですよ。その点についてはいかがですか。
◯地域教育力推進課長
 17時に補食を提供する理由につきましては、先ほど来ご説明しているように、公平感、不公平感、それから交流の時間、それからアレルギー対応、この3点で時間のほうは決めさせていただいているということでございます。
◯竹内 愛
 わかりました。そうしたら、学童のとき、それから放課後の開放事業をやっていたときがありますよね。そのときは、校庭で、校庭開放で遊んでいるお子さんがいて、当然学童も校内にあったところもありますので、校庭を一部併用しながらお互いに使っていたと。そのときに、学童のお子さんがお部屋に戻っておやつを食べるということについて、相当な苦情があったということですか。公平、不公平だという苦情があったということですか。
 それから、今、例えばちょっと前に前倒しをしている事業所さんではそういった声はないのかどうか、その点についてはいかがでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 大変申しわけございませんが、学童クラブの時代の苦情については、私のほうは承知しておりません。
 それから、今の段階で、早く提供したときについて何かクレーム等が入っているかというお尋ねにつきましては、私どものほうに特に何か入っているということはございません。
◯竹内 愛
 何をもって公平じゃないというふうに言っているのかなということなんですよ。だって、きらきらのお子さんは、契約をして、お金を払って補食を食べるわけですよ。そうしたら、当然補食を食べるお子さんと食べないお子さんとではそういう差がありますよということは説明がつくわけじゃないですか。ですよね。それで、公平じゃないって言われちゃったら、それはちょっと違うんじゃないかな。ほかのサービスだってみんなそうなんじゃないかというふうに思いますよ。だから、そこは行政の都合なんじゃないかなというふうに思うんですけど、逆に言ったら、そういう苦情が相当数あって、不公平だという観点からやめましたというんだったら、そういうふうに言ってもらったらいいんですけど、私は今までそういうふうな不公平だという声を多数いただいていますという声を聞いたことがないので、そういう認識では違うんじゃないですかということをお話ししているんですけども、いかがでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 さんさんのお子さんも補食についていただくようになれば、公平というような観点になろうかと思います。この辺は、竹内委員と私と大分感覚的に違いがあるのかもしれませんけども、給食費を払わない子どもは、じゃ、食べていいのか悪いのかの論争にまで発展しちゃいますので、私はそれ以上お話ししませんけども、やはり払わないから食べていい、食べていけない、公平か公平でないかといった場合は、私の感覚がずれているかもしれませんけれども、そういうような意見をお持ちになる方も一方でいらっしゃるのも事実でございます。そのようなことでご理解をいただければと思います。
◯竹内 愛
 それは教育委員会としての見解として受け取っていいですか。というふうになりますよ。申しわけないですけど、今こういうことで、きらきらとさんさんではこういう事業の違いがありますよということを保護者の方にもご説明をして契約をしていただいているんですよ。さらに、補食は要りませんと言っている方は、きらきらのお時間にもいるんですよ。きらきらの時間にも補食は要りません、お金を払いませんといって、いいですよと認められて、その場にいるんですよ。食べていないお子さんも。そういうふうな線引きがされているんですから、そこは違うんじゃないですか。そこは制度としてきちんと認定をしていただいて、制度としてきちんと認められているから、そういうふうな制度が成り立つというふうに私は思いますので、そこについては、私はきちんとした教育委員会としての見解を持つべきだというふうに思います。
 それで、最後に、ちょっとここは重複するので、それはちゃんとした教育委員会の見解について後でまた伺いますけど、つまり人手や場所が確保できれば、5時以前でも提供できるということではないかなと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 今、最後のお尋ねでございますけれども、人手、場所が確保できれば提供できるかどうかということでございますけれども、私のほうで再度検討させていただきたいと思います。
 それから、先ほど来、教育委員会の見解かどうかということでございますけども、現時点では、お支払いしている方とお支払いしていない方がいらっしゃいますので、これは公平というふうに私のほうは申し上げるわけにはいきませんので、そこについては、補食のあり方についてもご理解をいただければと思います。大変申しわけございませんけども、私どもの考え方としてはそういうことになります。
◯竹内 愛
 申しわけないけど、契約をしていて、お金を払っていないのに、食べている人の話をしていませんよ。そういうふうなことを言われちゃうと、ちょっと私は問題があるなというふうに思いますので、そこは訂正をしていただきたいと思います。
 それから、利用者アンケートについてなんですけども、先ほど、お子さん方や保護者向けには満足度調査というのをやっていますということだったんですけど、公開については、窓口で公開しているというふうな言い方だったように思うんですけども、ホームページなどで公開しない理由についてお伺いしたいんですけども、いかがでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 先ほどの説明がちょっと声が小さかったかもしれませんけれども、ホームページとあいキッズのフェイスブックと窓口とで公開をさせていただいているところでございます。
◯竹内 愛
 それについては、ごめんなさい、私は詳細を見ていないんですけども、ここに書かれているように、個人情報を除いた範囲において公開をされているということで認識してよろしいでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 個人情報については一切出ておりません。
◯竹内 愛
 その満足度調査の中身なんですけども、この陳情の要旨に書かれているような内容というのは含まれていますか。
◯地域教育力推進課長
 設問ですけれども、あいキッズは楽しいですか、楽しいと思うものを教えてくださいとか、困ったことがあったときには先生に相談しやすいですかとか、あるいはプログラムの内容は適当でしょうかとか、そのようなことをお尋ねさせていただいております。ぜひ、そういうようなことであれば、私どものほうで集計したものがございますので、後ほどお届けさせていただきます。
◯竹内 愛
 以前に見たかもしれないんですけど、よろしくお願いします。
 今言われていた内容と少し違うかなと思うんですけれども、この中に書かれているようなことを設問の中に入れるということは可能ですか。
◯地域教育力推進課長
 今年度また実施するときに、設問について検討のほうをさせていただいて、今までと余りにも違うと、またこれも対比もしづらくなりますので、その上で考えたいと思います。
◯竹内 愛
 最後に、こちらの職員の方に利用アンケートを行ってくださいということなんですけど、私も職員の方に利用アンケートというのはどういうことなのかなとちょっと頭を悩ませたんですけど、ただ、ここに書かれていることを見ると、先ほど来質疑がありますように、職員さんにあいキッズの事業内容について提案をしていただいたらどうかという話が趣旨なのかなというふうに思うんですね。先ほど、偽装請負云々のお話もありましたけど、委託事業者が、区が協定書を結んでいる内容どおりに履行しているかどうかという立ち入りの検査は行いますよね。実際に職員の方にお話を伺うこともあると思うんですけども、その点はいかがでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 お話を伺うことはあるかもしれませんけど、それに対して、こういうふうにしてください、ああいうふうにしてくださいというような指示等については、基本的にできないというふうに理解をして、お話のほうを伺っているというのが実態でございます。
◯竹内 愛
 そうすると、お話は伺っているということですよね。となると、既に現場の職員さんに現場に行ってお話を伺っているのに、それをアンケートでやることがだめというのは理屈が通らないなと思うんですけど、なぜアンケートはだめで、直接現場に行って職員さんにお話を伺うのはいいのか、その点についてはいかがでしょうか。
◯地域教育力推進課長
 現場に行って話を伺ってくることについてという前提条件の中で、きちんと履行がされているかどうか、区としてお願いしたことがやられているかどうかについての確認で、質問をするかどうかというお話でしたので、私のほうは、そういうお話は伺わざるを得ないので伺いますというふうにお答えしました。
 ただ、ここで言っている設問については、若干違うのかなというニュアンス、私のほうは捉えておりますので、先ほど来申し上げているように、委託受託という関係の中で、いろんな質問をすることが適当かどうかというようなことで、私どもは不適当という考えで、この件に関してはやらないように、やるつもりはございませんというように答弁させていただいているところでございます。
◯竹内 愛
 そうすると、じゃ職員の方に、実際直接お話を伺うということは、必要だというふうに認識されているということでよろしいですか。
◯地域教育力推進課長
 よりよいあいキッズを進めるためには、ある意味当然のことでございます。これは、事業者あるいはその法人の責任者、こういう方通じて、常に今も受け取っているところでございますし、今後も継続して聞くべきことは聞いてまいります。
◯委員長
 以上で、質疑並びに委員間討論を終了し、3件一括して意見を求めます。
 意見のある方は、挙手願います。
◯安井一郎
 まず、182号について、補食については、きらきらタイムとさんさんタイムに登録している子どもたちの交流時間の確保を図るために、提供時間は5時としているということは理解できるんです。
 補食を食べると、食べる児童と食べない児童が、不公平感を持っては困るなというのもちょっと考え物なんですが、5時より前に考えていないようですが、今後の推移を見て、182号については、継続とさせていただきます。
 183号については、28年度より実施している利用者満足度調査も継続して、円満な運営を行っているということなので、今後の推移を見て、これも継続とさせていただきます。
 184号については、業務委託でもあるため、職員からのアンケートの実施は考えていないということなので、不採択を主張させていただきます。不採択。本当に、法人とのヒアリングをしながら、運営の質を高めていき、児童や保護者の満足度の向上を目指していただければと思いますので、184号は不採択とさせていただきます。
◯中野くにひこ
 結論から申し上げます。
 182、183を継続とさせていただきます。184は不採択でございます。
 182の継続の理由でございますけれども、先ほど来の審議の中でも、5時に補食を出している区、出していない区、4時に出している区、出していない区、ございます。根拠性を、もう少しつまびらかにしていきたいなと。もう少しちょっと審議をして、判断をしていきたい。先ほどの公平感、公正感もございました。そういう意味でございます。
 2点目は、利用者のアンケートでございますけれども、もう少し利用の、どういう要望があって、どういう形であいキッズ運営に反映されていったのか、もう少しちょっとつまびらかに審議していきたいなと、こう思っております。
 3点目の不採択の理由でございますけども、先ほど来の理由で、協定書の内容から、私、お話を聞きました。竹内委員からのほうも、依頼者として、その業務を全うするために、本当に履行されているかどうか、従業員からヒアリングをする、それはもうやぶさかではない、当然のことながらやっていきます。ただ、アンケートについては、かなり強いものと言ったらちょっと語弊がありますけれども、聞くという形で、かなり偽装請負の、お互いのあるんではなかろうかと、こういうお話でございました。
 故事の中で、李下に冠を正さずと、梨の畑の中では冠をいじくるんじゃないよと、盗んでいるように思われるということで、何を言わんとしているかというと、危うきことはやっぱりしてはだめだよと、勘違いされますよということなので、不採択とさせていただきます。
 以上です。
◯高橋正憲
 私は、182号については、今後の課題として、いろいろとまた話をし合いながら、いい方向に持っていければいいかなということで、継続を主張します。
 183号、184号、私は継続を主張しますが、183号については、もう既に満足度調査とか、いろんな形で、利用者から話を聞いているということでありますから、既にね。陳情者に対して、僕は取り下げをお願いしてはいかがかなというふうに私は思います。
 もう一つ、184号については、これ、偽装契約の、これはもう社会的に問題になった、そういうことでありますから、この提出者に対して、その旨をきちっと説明をして、取り下げてもらうということが、私は一番いいんじゃないかなと。知らない人は、このまま聞いちゃうと、そうだ、そうだというふうに思っちゃうんだけど、でも、契約事項の問題だったりすると、そうはいかないんですよ、やっぱり偽装契約ということでね。ですから、私はこのことをきちっと説明をして、議会事務局のほうで説明をして、本人にね、それで取り下げをしてもらうということが、私は一番いいと思いますので、とりあえずこの3つについては、継続を主張いたしますが、183号、184号につきましては、当事者に対して、きちっと取り下げをしていただけるように説明をしていただきたい、これを付与して、継続といたします。
◯高沢一基
 陳情182号につきましては、他区の実態はまだ不明なところでありますし、全児童対策との関連性もまだ調査していきたいというふうに思っております。また、交流時間の確保や不公平感、アレルギー事故防止等についても、それを防ぐ手だてがないかどうかの研究、あるいは考察もまだまだ必要だと思いますので、継続審査を主張いたします。
 陳情第183号及び184号につきましては、公開の方法等も、このような形でいいのかということと、あるいは、ほかに代替の手段がないかどうかもさらに調査したいと思いますので、継続審査を主張いたします。
◯松崎いたる
 182号 あいキッズのおやつの時間を4時からでも可能とすることの陳情については、これ、まだ5時にやっているものを4時に改めてくださいと言ったら、まだ素直にわかるんですけど、結局ダブルでやってくださいという中身になってますから、それはちょっと、私は幾ら何でも無理なんじゃないかなというのが、今の、きょうのところの印象です。だから、不採択になりそうなんですけど、皆さんからの意見もまだまだ聞いてみたいので、継続といたします。
 183号については、これは利用者アンケートは、満足度調査ということでやられているということですので、これも考え方2つあると思うんです。やってるんだから、議会もやれって言ってもいいじゃないかという考え方もあるかとは思うんですけど、ただ、議会がこの陳情を採択して、執行機関に送るとなると、ここに書いてあるような、アンケートの内容を聞けということになってしまうというのが、私はちょっとひっかかるところで、アンケートって、結構調査の方法、難しいと思って、結局この方、おやつの時間を何とか変えたいという意図が見えるわけですよ。実際問題、設問として、おやつの時間は何時からがいいですかということを聞くということになっているんですけど、でも、区はその時間帯を何時からがいいですかって聞くということだとしたら、時間を移せる準備があって初めて聞ける設問だと思うんですよ。区としては5時からやってますけど、4時に移しても、そういう声が多ければ準備ができてますよという準備があって、じゃ皆さん何時がいいですかって聞くんだったらまだわかるけど、5時と4時とか、4時からにしたらこういう課題があるとか、そういうことをやってる最中に、何時がいいですかって聞くのも、区がやるとしたら、ある意味無責任なところがあって、きちんとその要望に応えられるだけの余裕というか、準備があった上で、何時からがいいですかって聞くならわかるんですけど、今の段階、とてもそういう状況じゃないですから、それはまだこういう内容を聞くまでにはなってないなというふうに思います。
 なので、この陳情については、今のところ、これやめたほうがいいんじゃないかなとも思ってんだけど、皆さんの意見も聞きたいので、継続とします。
 最後、184号です。
 これは、質疑の中で、私も問題点を言いました。これをこのまま、職員アンケートをやれば、その職員さんがどこの職場かというのも多分特定はできるだろうというふうにも思います。実際問題、それを隠して、区がそのアンケート調査をして、ネットに上げないまでも、じゃどうやって使ったらいいのかといったら、結局私の職場では、これこれこういうことがありました、こういうことを改善してほしいという声を職員から聞いたら、区はやっぱりそれをほっとくわけにもいかないから、おたくの事業者の中でこんなことあるという話をしなきゃ、そのアンケートをやっても使えないわけですよ。
 だから、そういう意味では、職場の声を聞くという手段としても、アンケートをとるというのは、これは課題があるというか、いいことではないなというふうにも思いますので、そこまで言うと不採択なんですけど、皆さんの声もまだ聞いてみたいので、きょうは継続と。
◯竹内 愛
 まず、182号については、採択を主張いたします。
 私たちは、やっぱり利用者や利用児童の方々の生活の状況ですとか、利用時間、こういったことを加味をして、こういった事業というのは、つくられていく必要があるのではないかなというふうに思います。
 先ほど来お話を伺ったところ、人手や場所が準備できればできるというふうに私は受けとめています。さらに、やっぱり5時がいいという方もいらっしゃると思うんですね。だけど、半分以上の方が5時前にお帰りになる、また、5時におやつを食べてすぐにお帰りになるという状況があることを考えると、やはり2段階でやるというのも一つの方法ではないかなというふうに思います。
 この陳情理由に書かれているように、例えば、補食とおやつを別にして2回提供するということとか、こういったことについては、違うなと思うんですけど、陳情の要旨では、5時からだけでなく、4時からでも可能にするようにしてくださいってことなので、私としては、そういった可能性を追求できるようにやっていただきたいというふうに思います。
 183号についても、採択を主張したいと思います。
 先ほどの質疑の中で、今児童や保護者向けに満足度調査をやっていますということ、さらに、アンケートの内容についても、いろいろな意見を参考にして、これから策定をしていきたいということですので、この方の、例ってあくまでも例示ですので、要旨でいえば、利用者アンケートを行って、その結果についてホームページなどで公開をしてくださいということですので、この要旨に照らせば、今やっている満足度調査をさらに充実させた内容ということで、できるのではないかなというふうに思いますので、採択を主張したいというふうに思います。
 最後なんですけど、184号についてなんですが、私は職員さんに直接意見を聞くというのは非常に大事だと思うんですね。現場に行くと、職員さん、やっぱり直接の、強いものがって先ほど課長おっしゃいましたけど、現場で働いている職員からすれば、強いものというのは、直接人事権があるのは事業所さんじゃないですか。事業所さんがいる前で、なかなか本音が言えないとか、そういったこともあると思うんですよ。そういったときに、直接区がいろいろな声をいろいろな形で聴取するという方法というのはあっていいんではないかな。
 ただし、先ほど来危惧もありましたけど、区のホームページなどで公開するというと、先ほどどこどこのあいキッズの職員がというふうになってしまうと、やっぱりそれはいろいろ課題があるのかなと思うのと、アンケートの内容についても、この内容だけではないので、やっぱりいろいろな視点というのも必要になってきますし、いろいろな聴取の仕方があると思うので、この点については、この陳情のとおりというのは、なかなか難しいのかなというふうに思っていますが、いろいろな形で職員さんの声を聞いていただきたいということで、それを努力していただきたいということで、今回は継続としたいというふうに思います。
         (「意見を言っているときに、何かいろいろ言われるとうるさい」と言
          う人あり)
◯委員長
 意見をいただきましたけど、先ほどの高橋委員の意見の中で、陳情者に取り下げ等の接触って言われたんですが、もう意見に入っちゃってますので、ちょっと時間的に結論を出さずして、陳情者に意見を聞くというのはでき得ませんので、今回はご理解をいただいて、先ほどの意見の発表のとおり、3本とも継続という意見で承知いたしますので、よろしくお願いします。
         (「いえ、そのとおりでいいんです。決めたとおりですから」と言う人
          あり)
◯委員長
 以上で、意見を終了いたします。
 本件については、意見が分かれておりますので、それぞれ表決を行います。
 初めに、陳情第182号 あいキッズのおやつ(補食)提供時間を午後4時からでも可能とすることを求める陳情及び陳情第183号 あいキッズの利用児童等にあいキッズ利用アンケートを行い、その結果をあいキッズ事業の改善に反映させることを求める陳情につきましては、なお審査を継続すべきとの発言と、表決を行うべきとの意見がありますので、最初に継続審査についてお諮りいたします。
 陳情第182号及び第183号を継続審査とすることに賛成の方は挙手を願います。
         賛成多数(7-1)
◯委員長
 賛成多数と認めます。よって、陳情第182号及び第183号は継続審査とすることに決定をいたしました。
 次に、陳情第184号 あいキッズ職員にあいキッズ利用アンケートを行い、その結果をあいキッズ事業の改善に反映させることを求める陳情につきましては、なお審査を継続すべきとの発言と、表決を行うべきとの意見がありますので、最初に継続審査についてお諮りいたします。
 陳情第184号を継続審査とすることに賛成の方は挙手願います。
         (「高橋委員も継続ってさっき言ってましたよね」と言う人あり)
◯委員長
 継続。
         (「183号でしょう」と言う人あり)
◯委員長
 4号。
         (「184号です。182と183は一括でやったので、今184」と言う人あり)
         可否同数(4-4)
◯委員長
 可否同数と認めます。したがいまして、委員会条例第14条第1項の規定により、委員長裁決をいたします。
 陳情184号を、継続審査とすることは否決いたします。
 この際、継続審査を主張される方で、特にご意見があればお伺いいたします。
◯高沢一基
 継続審査が、委員長のご裁決で否決をされてしまいましたので、態度を表明したいと思います。
 本陳情については、先ほどもちょっとありましたが、まず公開の点について、ホームページ上で公開が適切かどうかという大きな課題が、この陳情には存在することは事実だろうと思います。
 あと、アンケート以外の代替の手段がないのか、こういった内容を見たときには、私はこの内容であれば、職場、法人のヒアリングだけに頼るというのは、私はちょっと違うのかなという気持ちがありまして、やっぱり現場訪問、職場に行くことによって、区として十分に意見を聴取することはできるのではないのかなと思いますので、代替の手段も確保されておりますので、本陳情については不採択を主張いたします。
◯松崎いたる
 継続審査、否決をされましたので、採決をしなければならないんですが、皆さんの声を聞きたいと言ったんだけど、それがかないませんから、この場合、私の考えを述べさせていただきたいと思いますが、この陳情は、どなたか言ってましたけど、職員さんの声を聞いてくださいという、ざっくりとした趣旨ならば、これは反対するものじゃないので、それはむしろやっていただきたいんですが、陳情はあくまでも陳情で、ここでこれこのとおり、こういう項目について聞いてください、しかも、インターネットに上げてくださいというところまで書かれている陳情ですから、板橋区議会の場合、これ趣旨採択というのがなくて、陳情を採択したら、この文面をほとんど変えずに、このまま執行機関に上げなきゃいけない。それは幾ら何でも無理があるんじゃなかろうかというふうに思います。
 願わくば、この陳情者に、私も一回この陳情を取り下げていただいて、出すとしたら、この委員会なりに、執行部宛ての意見書なり、一からやるとかいう方法ならわかるんですけど、この陳情を採択をして、それを執行機関に送るということでは、この内容はいろいろと欠点がありますので、そういった理由で不採択といたしたいと思います。
◯高橋正憲
 私も、継続という話で、相手に対して取り下げてもらってはどうかという話をさせていただきました。
 この184号につきましては、あいキッズ職員に対しての利用アンケートという話は、これはもしかしたら、職員の方々は自分たちの労働条件についてこうしてくれ、ああしてくれというような、そういう話になるとも限らないんですよね。
 もう一つ、契約のことをいえば、その相手がこうしたい、ああしたいとなると、契約してきた問題と逆に今度偽装の関係になってしまうというような、そういうことがあったので、私はあくまでも、一旦は継続にして、そして、次の時点で、本人に対して話をして、それでもなおかつ理解しないで、出すというときに、僕は否決をしようかなというふうに、そういうふうに思っていたんです。
 ですから、今回否決をされてしまったので、最後のそういう私の思いも消えてしまったので、そういう意味では否決ということにさせていただきたいと思います。
◯竹内 愛
 先ほどの意見開陳の中でも、この陳情について危惧する部分として、公開の方法についてお話をさせていただきました。
 やはり、前の183号との違いでいうと、アンケートの対象者が限られるということだと思うんですね。私は、職員さんに、実際に現場で悩まれていることですとか、どうしたら改善できるかということは、やっぱり意見を出していただくというのは非常に重要だと思いますし、意見を聞くということは、区としてやるべきだというふうに思います。
 ただ、公開ということでいうと、それをそのままアンケートをやって、ホームページで公開するというのは、やっぱりいろいろな問題も出てくるだろうというふうに思いますし、職員の方々に聞く機会としては、アンケート以外の方法も検討することができるというふうにも思いますので、今この段階で判断をということであれば、これは不採択を主張したいというふうに思います。
 以上です。
◯委員長
 それでは、陳情第184号を採択する人はいないんだよね。不採択に。
 採択することに賛成の方は挙手願いますたっていないんだよ。
         (「それを言わないと次に」「言わないと、採択優先だから」と言う人
          あり)
◯委員長
 お諮りいたします。
 陳情第184号を採択することに、賛成の方は挙手願います。
         (賛成者なし)
◯委員長
 賛成者なしと認めます。よって、陳情第184号は不採択とすべきものと決定いたしました。
 ありがとうございます。
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知っていますか? 板橋区議会議員や区長の報酬、役職加算に関する陳情の区議会会議録など

 今号(2018年11月17日(土))発行の「広報いたばし」に、板橋区長や板橋区議か議員の報酬の状況についての表が掲載されていました。
こちら、

 
 区長や議員の報酬は区民の税金で成り立っているという観点から、報酬の多寡についてもっと区民目線の議論が必要かと思いますが、それ以前に、そもそも表の「期末手当支給の割合」(表の「コレ」の部分)。一体なんだかわかりますか?
 
 期末手当の支給の割合(3.65月分)しか書かれてありません。
 単純に月額報酬×3.65月分かと思ったりする区民は多いかもしれませんが、実際はそうではないらしいんです(その計算よりも多いらしい)。
 3.65月分にさらにいわゆる”役職加算額”というものが加算されているようなのです。その加算額は、×1.45。それについてこの広報ではまったく書かれていないんです!これでは区民が正確な報酬額を知ることは不可能です。
 
 なんで、こんな区民にわからない表示をするのか。。
 
 役職加算額について非表示という点も大きな問題ですし、そもそもこのよくわからない役職加算額については廃止するべきではないかと考え、以前、板橋区議会にその旨の陳情を出したのですが、“不採択”とされてしまいました(ブログ【不採択!】時代にそぐわない板橋区議会議員の期末手当(いわゆるボーナス)の役職加算の廃止を求める陳情 http://shigakishinya.jpn.org/archives/2572 参照)。
 その不採択にかかる板橋区議会の議事録を、区議会議事録検索サイトで見つけましたので、以下に添付します(サイトの情報をそのまま添付したので、議員名は敬称略となっていることをご了承ください)。
 
(注:ちなみに、この区議会議事録は約3年前に行われたもので、その当時は、期末手当支給わ割合は3.35月分でした。しかしその後、実はなんと区民の知らない間に徐々に徐々に値上げがなされ、現在は3.65月分になっているんです。これも区民を無視した大きな問題だと思います。)
 
 なんとも分かりにくい板橋区議会。しかもわからないところが、区民の税金で賄われているところというのが、なんとも区民に不親切で、改善が必要だと思います。
 

—【平成27年 企画総務委員会 本文 2015-12-02】—
◯委員長
 次に、陳情第38号 時代にそぐわない板橋区議会議員の期末手当(いわゆるボーナス)の役職加算の廃止を求める陳情を議題といたします。
 陳情の朗読を省略し、理事者より現状について説明願います。
◯総務課長
 それでは、陳情第38号につきまして説明をさせていただきます。
 陳情の要旨といたしましては、現在の区議会議員さんに支給されている期末手当、いわゆるボーナスですけれども、算定する際に用いられております加算措置を廃止すべきであるというものでございます。
 区議会議員の皆様の報酬における期末手当につきましては、議員報酬月額に100分の145を乗じた額に支給割合である月数、現状ですと3.35月を乗じた額で支給されているものでございます。この100分の145のうち、加算措置としての100分の45の部分でございますけれども、この考え方につきましては、国会議員の考え方に準拠してございます。
 まず、国会議員につきましては、国会議員の歳費等に関する法律というものがございまして、この中でその100分の45のうち100分の20については国家公務員の職務段階別加算の上限、それから残りの100分の25につきましては管理職加算の上限ということで、その両者を合算したものが100分の45ということで加算率となっているものでございます。平成3年に現行の加算率に改定されたものでございまして、現在まで同じ加算率で来ておりまして、こちらについては23区も同様の考え方でございます。
 なお、加算措置を行わない場合の影響額でございますけれども、月額報酬が例えば60万円の区議会議員の方でありますと、年間約90万円の減額となるものでございます。
 雑駁ですが、説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
◯委員長
 本件に対する理事者への質疑、並びに委員間の討論のある方は挙手願います。
◯いわい桐子
 いささか議論しづらい案件ですけれども、役職加算について、これまで報酬等審議会で検討等はされてきたんでしょうか。
◯総務課長
 実は11月13日に今年度、報酬審、いわゆる特別職報酬等審議会が開かれまして、この中で、特別職等の期末手当についてもご審議をいただいたところでございます。
 この中で、いわゆる加算措置につきましては、積算根拠といたしまして資料をお示しするとともに、その考え方についてのご質問も受けたところでございますけれども、特段の異議はなく了承いただいたというところでございます。
◯佐藤としのぶ
 ベースとなる60万円のところをちょっと確認したいんですが、板橋区議会の議員報酬の最近の変遷、何年間も上がっていないと思うんですが、その辺と、あと23区の中でこの60万円というのはどれぐらいの金額、上から何番目とかになっていたかを一応確認しておきたいと思います。多分、相当長い間、報酬も上がっていないと思うので、そのあたりについてちょっと教えてください。
◯総務課長
 議員さんの報酬につきましては、平成7年に現在の額に改定されまして、その後、動いておりませんので、約20年間ですかね、金額の変更はございません。
         (「23区内での順位はわかりますか」と言う人あり)
◯総務課長
 23区での位置づけでございますけれども、27年10月1日現在で、23区中17位ということでございますので、平均よりちょっと低目ですかね。
◯委員長
 この程度で、質疑並びに討論を終了し、意見を求めます。
 意見のある方は挙手願います。
◯安井一郎
 20年間変わらずに来ていて、私ども加算する、しないというよりも、税金で賄われている私どものボーナスというか、役職加算とかの部分があるわけですが、陳情者の言っている税金の無駄をなくすために、時代にそぐわないというのは、逆にもらっている我々は時代にそぐわないんじゃないかなと。逆に上がってもいいのかなと考える次第で、この陳情の要旨には沿いがたく、私どもは不採択とさせていただきます。
◯いわい桐子
 そもそも前段の陳情の審議でもありましたように、議員自身が自分の報酬について議論することそのものがふさわしくないんじゃないかなというふうに考えます。だからこそ、報酬等審議会というところで報酬について議論されているんじゃないかというふうに私たちは考えています。
 それから、そもそもこの陳情の理由に書かれている、民間が下がったから合わせろという議論そのものが果たしていいのかと。ちょっといささか乱暴な考えじゃないかなというふうに私は思うんですが、そもそも民間の給与やボーナスが大きく下がり続けているという状況は、実質賃金は下がっているという状況については、過去最大の大企業の内部留保、ため込んできた、そういうことが大きな原因になってきているわけです。
 本来なら大企業が労働者や下請、孫請に還元していくという方向で、民間のボーナスを引き上げていくということが求められているときに、下がっている給料に合わせるべきだという考えはいささか乱暴だと。むしろ、この考えでいけば、低賃金の雇用をどんどん拡大してしまうということにつながりかねませんので、今回のこの陳情については不採択をしたいというふうに思います。
◯委員長
 以上で、意見を終了します。
 これより表決を行います。
 陳情第38号 時代にそぐわない板橋区議会議員の期末手当(いわゆるボーナス)の役職加算の廃止を求める陳情を採択することに賛成の方は挙手願います。
         (賛成者なし)
◯委員長
 賛成者なしと認めます。
 よって、陳情第38号は不採択とすべきものと決定いたしました。
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公開。採択となった“板橋区内の公園などにプレイパークの設置を求める陳情”の会議録

 今から2年以上前(2016年1月)に私が板橋区議会に出した、“板橋区内の公園などにプレイパークの設置を求める陳情”、その後、1年以上たって、2017年の第2回板橋区議会定例会で“採択”となりました(詳細はこちらのブログ【採択!】板橋区の公園などにプレイパークの設置を求める陳情 http://shigakishinya.jpn.org/archives/2765 参照ください)。
 
 その結果は高く評価します。
 しかしながら、その後の動きが全くわかりません。陳情者である私の方にも何も連絡がありません。
 いったいどうなっているのか。。
 
 とりあえず、1年以上前に本陳情の採択に係る都市建設委員会の会議録を板橋区議会会議録サイトで見つけましたので、以下に添付します(そのまま添付したので、議員名が敬称略となっていることをご了承ください)。
 各議員がどういった意見を発し、どのような経緯で採択となったかがわかります。
 
 今後、プレイパーク実現の具体化に向けて何らかの動きがあるのか、もしくはまさかの“採択”だけで、実現しないまま立ち消えてしまうのか(それだったら何のための陳情か何のための区議会か、と思わざるをえません。。)。
今後の板橋区の動きにできる限り注目していきたいと思います。
 
—【平成29年 都市建設委員会 本文 2017-04-13】より——–
◯委員長
 次に、土木部関係の陳情審査を行います。
 初めに、陳情第58号 板橋区内の公園などにプレイパークの設置を求める陳情を議題といたします。
 その後の状況に特段の変化があれば、理事者より説明願います。
◯みどりと公園課長
 おはようございます。よろしくお願いします。
 特段の変化はございませんが、本日、机上に資料の配付をさせていただきました。そちらのほうを説明させていただきます。
 プレーパーク・犬の連れ込みのアンケート結果についてでございます。
 調査の目的でございます。
 板橋区緑の基本計画の改定及びパークマネジメント基本方針の策定に当たりまして、区民の方々の緑と公園に関します満足度や公園の運営に関する考え方などを把握し、区民の皆様の意見をより反映した内容とするために、今回、板橋区緑と公園の区民アンケート調査を実施いたしました。
 なお、アンケートの設問は全28問ございましたが、プレーパーク・犬の連れ込みについての2項目につきまして速報値ですが、報告をさせていただきます。
 まず、アンケート方式ですが、郵送の回答式で行いました。
 平成29年2月24日から3月7日まで。
 方法でございますが、板橋区在住の15歳以上の区民の方を対象に、3,000名の方を無作為抽出しまして、アンケートを発送いたしました。
 回収率でございますが、25.9%でございます。
 また、あわせてウエブ、インターネットのアンケートも実施いたしました。
 期間は、2月24日から3月10日まで、板橋区のホームページ上で行いました。
 回答者は、板橋区民以外の方も含まれてございます。回答数は、103通でございました。
 項番1番になります。公園にプレーパークが実施されたら遊びに行きますか。というものでございます。行きたいという回答は40.6%、どちらでもないというのが38.3%、行きたくないということが16.7%、その他が4.3%でございました。
 ウエブのほうでございますが、行きたいという結果が56.3%、どちらでもない、26.2%、行きたくない、14.6%、その他、2.9%でございました。
 また、2番、プレーパークの運営に参加したいと思いますかと。プレーパークというものは、プレーパーク運営に当たりましては、プレーリーダーやボランティアの方が中心となって運営していかなければならないですよという注釈をしまして、参加したいと思いますかということを調査したところ、参加したいという方が13.4%、どちらでもないという方が43.2%、参加したくないという方が39.6%、その他が3.7%でした。
 ウエブのほうは、参加したい、26.2%、どちらでもない、32%、参加したくない、38.8%、その他、2.9%でございました。
 資料の説明は、一旦こちらで終了いたします。
◯委員長
 それでは、本件に対する理事者への質疑並びに委員間討論のある方は挙手願います。
◯荒川なお
 今回、今このアンケート結果についても報告いただいて、それで郵送よりは、ウエブのほうがやはりプレーパークについて積極的といったらいいんでしょうかね、行きたいという人も56.3%というふうになっていて、ウエブと郵送、何となく違うのはわかるんですけれども、実際どういうところとか、その辺ももうちょっと細かくわかればお願いします。
◯みどりと公園課長
 申しわけないんですが、アンケート結果、これ、速報値でして、何歳の方がどこまで回答したかというのは、ちょっとわかっていないところなんですが、推測でございますが、やはりインターネットですので、一般的に若い方が多かったのかなと思います。お子さんがいる方とか、若い方がインターネットを使えば行きたいと思うと。郵送式ですと40.6%でしたが、ウエブですと16%高くなっておりますので、若い方が多かったのかなと考えております。
◯荒川なお
 私も何となくそういうところは想像できたところなんです。ただ、ウエブの場合、先ほどありましたように、板橋区民だけか、全然それもわからないんですよね。どこかというのもわからないということですよね。
 そういう中で行われたことですけれども、結構ほかの自治体なんかでもまだ数が少ないというのもありますけれども、ちょっと離れたところとか、そういうところからも来ているという場合もあるので、意見としては、すごく重要かなというふうに思うんです。
 それで、先ほど、より若い人たちがそういうふうに答えているということで、以前、一般質問でもさせていただいたんですが、みどりと公園課だけでこのことを、ここでは都市建設委員会なのでそういうふうになるんですけれども、やっぱりもっとほかの子ども家庭部であるとか、以前は教育委員会なんかもほかの自治体で出ていましたけれども、その連携についてどういう方向があるのか、年度が変わったので考えがあればお聞きします。
◯みどりと公園課長
 現在、パークマネジメント基本方針策定に当たりまして庁内検討をしておるところでございます。子育てのところですとか、いろんな部署と一緒に話し合っているところでございます。プレーパークというのは、外遊びということになるのかなと思いますので、今後、外遊びと関連する部署でこういうプレーパークが必要、40%の行きたいという方がいらっしゃいましたので、今後どこが担当するということではなくて、必要ではないかという考えのもとで検討していきたいなと考えております。
◯荒川なお
 どこが担当するかというのは、今後、結局はつくられるとは思うんですけれども、そこはすごく重要だと思います。
 それで、以前に世田谷区を視察したときに、派遣というか、そこでやっている人たちが全国各地に、事業者が展開をしているというか、そういう多分実態も把握されているのではないかと思うんですけれども、例えばそうすれば、そこで世田谷でやっている人たちを板橋区でも一時的に派遣するとか、ちょっとそういうことも、以前も聞いたかもしれませんけれども、検討対象にできるのではないかと思うんですけれども、それについての考えもお願いします。
◯みどりと公園課長
 前回、前々回もほかの区の、北区、豊島区、新宿区の現状を報告させていただきました。世田谷区のほうの現状というのは、ちょっと私、聞き及んでいないんですが、北区、豊島区ですと、やはりプレーリーダーという方が非常に少ないと、運営も大変だということは聞き及んでいますので、その方たちにこちらに一回来てくださいということは、ほかの区の回数が減るのかなという感じはいたします。
◯荒川なお
 それはよくわからないんですけれども、あと、すみません、これはこの後の犬の連れ込みとかでも関係してくるんですけれども、仮に一つ公園を定めるとか、そういうことも出てくるかと思うんですけれども、やるところを、近隣との連携というところも少し具体的に、やっぱりそうじゃないと、以前も答弁であったように、迷惑行為みたいな、そういうことでまたなくなってしまうとか、そういうふうになってしまうと思うんですけれども、それについての考えもお聞きしたいんですが、お願いします。
◯みどりと公園課長
 プレーパークではございませんが、おそとカフェというのをしのがやと公園でやってございます。まなぽーと成増が行っている事業でございますが、そちらの運営に当たっては、地域の方や地域の中学生等も参加しております。地域の方、近くにお住まいの方も一緒に参加していただかないと、子どもの声、煙ですとか、騒音ですとか、やはりご理解いただくのは大変難しいことですので、地域の方の参加というのは、大切なことだと考えております。
◯安井一郎
 今回、このアンケートの結果について、プレーパークに行きたいという人がウエブで半数以上、そして郵送でも40%、ただし運営に参加したいという人は、どうしても参加したくない人の数のほうが多く、やっぱりどうしてもできたものには行くけれども、それを運営する側ではやりたくないというか、まだまだ区民の成熟度ができていないんじゃないかなと考えるんですけれども、先ほど課長が答弁されたように、地域の理解がないとこういうプレーパークというのはできてこないだろうと思うので、今後ともこの形を維持して、このアンケート結果について課長としては、どういうふうにこのアンケート結果をもとに今後の展開は考えておられるのか、それをまずお聞きしたいなと思いますが。
◯みどりと公園課長
 行きたいという方が40%、ただ参加したいという方が非常に少ないという現状の中で、プレーリーダーやボランティアというのをやっぱりなかなか育てていくのが難しいのかなとは考えます。
 一般的にプレーパークといいますと、たき火や泥遊びや木登りとか言っておりますが、逆に板橋区ですと、こども動物園にこども動物クラブというのもございます。動物の世話を毎日参加してできるわけなんですが、それも一種のプレーパークなのかなというふうに考えております。
 今回プレーパークということで、たき火、泥遊び等ができる施設をつくってほしい、あれば行きたいという回答数が多かったものですので、今後そういうところはできるところがあるのか、可能ならばつくっていきたいと考えております。
◯安井一郎
 わかりました。
 我々としてもこのプレーパークは、子どもの今のゲーム志向というか、室内でのインドアの遊び方じゃなくて、表に出て、太陽のもとそれぞれの季節感を味わうという形で、子どもの緑とやりたいことをやらせる空間、それにはリスクが伴うということで、きちんとした、けが等は当然保険等は入るでしょうけれども、全て自己の責任でやるという形を区としては、きちっとした形にしてやっていただきたいと考えますが、その辺はいかがでしょうか。
◯みどりと公園課長
 前回、前々回に他区の事例を報告させていただいたときに、保険に入っていないというようなものもございました。公園を運営する担当者として、今後プレーパーク、こういうちょっと危険なことをやっていくということになれば、やはり保険というものは必要なのかなと考えております。
◯委員長
 いいですか。
◯大野はるひこ
 この陳情者の方の陳情の理由を見ると、既存の遊具ではなく、自然の中にある木や水や火や土などを用いて自分の責任で自由に遊べるプレーパークが板橋区にはありませんと、こういう出だしで始まっているんですが、今の課長の答弁をいただいた中に、つくっていかなければいけないという答弁をされているんですが、自然ですから、自然をつくってしまったら自然じゃなくなってしまうと思うんですけれども、その辺で今の時代、何でも宛てがって、それに子どもたちが参加するような時代になっていて、古い人間かもしれないんですが、私なんか小さいときには、自分たちで遊びを考えて、自分たちでいろんなけがをしたりして覚えてくるというような時代だったんですが、今そういう時代じゃなくなってしまって、こういった宛てがって子どもたちに遊んでもらうみたいな、この製作というんですか、批判じゃないんですが、こういった公園が、普通の公園では遊具がありますから、滑り台やブランコ、いろんなものがあるので、自然じゃないわけであって、もしそういうのを設置するとしたら、自然の中でそういうことを設置する場所というのは、区内にあるんでしょうか。ちょっと私、わからないので、もしそういったところがあればお答えいただきたいと思うんですけれども。
◯みどりと公園課長
 プレーパークをつくっていくということに関しては、やはり日々の公園の維持管理の運営の中で、騒音ですとか、いろんな苦情を皆さん、区民の方からいただいているところでございます。
 今回、プレーパークをもしもつくったときには、火の煙ですとか、においですとか、そういう問題が解決できなければなかなか難しいのかなと思っております。あとは、自然の中でというお話でございますが、公園の中には、いっぱい樹木が植わっているところもございますので、そういうものを何をするわけでもなく、そういう中で遊んでもらうというのがプレーパークになるのかなと思います。
◯大野はるひこ
 そこで、今パークマネジメント計画を立てられているということなんですけれども、その中でプレーパークということを中に入れて考えて検討されていく。今、板橋区としては、そういうお考えがあるのか、ないのか、お聞きしたいと思います。
◯みどりと公園課長
 今回、アンケートに基づきまして、私といたしましては、40%の、あれば行きたいというお答えをいただきましたので、今後、庁内検討でプレーパーク、泥遊びや木登り、たき火ができる公園について検討していきたいと考えております。
◯委員長
 それでは、この程度で質疑並びに委員間の討論を終了し、意見を求めます。
 意見のある方は挙手願います。
◯安井一郎
 今回、アンケートをとられたことで、区民の皆さんがいかに関心があるかということがよく理解できたと思います。どこにつくるというよりも、計画ありきで物事が進まないとやっぱりこういったことは前に進みませんので、我が会派としては、今回のこの陳情を採択させていただきたいと考えております。いろいろと前に進めるには、何事にも前向きに、ずっと計画していたことも、これからやっていかなければいけないこと、全てをこの都市建設委員会の席上で私ども会派としては、採択していただいて、前に進めていただきたいと、そう考えておりますので、いろいろな面でこれからもご審議いただきたいと思います。よろしくお願いします。
◯かいべとも子
 結論から申し上げて、採択を主張いたします。
 これまでも我が会派で練馬区のプレーパーク等視察して、大変すばらしいということで、すぐにでも本当は、導入していただきたかったんですけれども、なかなかさまざまな人材育成とか、そういう整備がなされなかったり、理解もまだちょっと弱かったりした部分があったのですが、今回アンケートをとっていただいて、本当に行きたいということは、こういう形で数字で見えてきて、やはり区としても取り組む時期に来ているのかなということを実感いたします。
 あと、運営については、ここでプレーパークの運営に参加したいかどうかという部分で、どちらでもないという数字が43.2%ということは、まだよく運営についてどういうことを、じゃ、自分がするのかなということが理解されていないのかなということも推察できますので、今後、区がさまざまな形で区民に周知していけば、ここもかなり進んでいくのではないかなということも考えられますので、ボランティアも含めて、運営も同時進行で、パークマネジメントプランの中でしっかり進めていただきたいということで、採択を主張いたします。
◯荒川なお
 結論から申し上げて、前回同様、採択を主張します。
 やはり事業者であるとか、あと周りの近所の人たちのご理解というのは、なかなか難しい面もあるということも少しまだ主張ができない部分はあるんですが、ただ赤塚の今、教育委員会がやっている事業であるように、まず地域の協力が得られている、そういう経験を見れば、そういう経験を生かして、板橋区内でもあるわけですから、より地域の方たちにご理解をしていただき、それで参加しないという人もまだこのアンケート上、多いわけですけれども、それをより参加をしてもらえるような、そういう形でやっていただきたいと思います。
 また、場所に関しては、世田谷区では、プレーカーという出張というか、場所を選定してそこに行くというような、そういうスタイルでやっているのも視察でわかりました。そうすれば、場所はまだ最初は、限定されるかもしれませんけれども、区内各地にプレーパークを置くと、設置をするということは、常設じゃなくてもできる可能性はあるなということも考えます。
 まだどこの課が一緒にやるかとか、そういうところまでは、答弁では具体的にはないわけですけれども、教育委員会なり、子ども家庭部なり、そういうところとしっかりと連携をとって進めていただいて、早期に予算化をして実現をしていただきたいと思いますので、採択を主張します。
◯長瀬達也
 結論から申しますと、採択を主張させていただきます。
 パークマネジメント基本方針を今、策定するというところで、ちょうどこの策定前のチャンスというか、ある意味方向性としては、もう決まったわけですので、この時期にこれを入れ込んで、またその方向性をしっかりと決めていくということは、これは大切なことなのではないかと、基本的にいい時期であったと思います。
 ただ、このプレーパークに関しましては、その形式もさまざまでありますので、基本方針というのは、あくまで基本方針なので、その具体的細かな部分というのは、やはり基本方針の中だけでは決め切れない部分もあると思います。今後の方向性の中でそれも決めていくものであるとは思いますけれども、やはり区民のニーズも高いものですので、ぜひ早目にやっていただきたいということは、要望したいと思います。
 早目にやるための例えば地域の代表者の方に集まっていただいたりなんかしているんですね。検討会のようなものということも今後もしかしたらこれ、立ち上がるのかもしれませんが、そうしたところも踏まえて検討していただいて、私も期待をしておりますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
◯委員長
 以上で意見を終了いたします。
 これより表決を行います。
 陳情第58号を採択することにご異議ございませんか。
         (「異議なし」と言う人あり)
◯委員長
 異議がないものと認めます。
 よって、陳情第58号は、採択すべきものと決定をいたしました。
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