これが”板橋区議会議員の政務活動費の収支報告書に加え、「会計帳簿」および「領収書その他の証拠書類」を板橋区のホームページで公開することを求める陳情”を不採択と決定づけた時の板橋区議会会議録です。

 板橋区ホームページには、板橋区議会議員の政務活動費について収支報告書までしか公開しておらず、これだけだと議員が具体的に何に使ったのか、区民は知ることができません。
 そこで私は板橋区議会に、羽村市や他の多くの自治体が行っているように、政務活動費の領収書などを板橋区のホームページで公開することを求める陳情を以前出したのですが、”不採択“とされてしまいました(ブログ【不採択!】“板橋区議会議員の政務活動費の収支報告書に加え、「会計帳簿」および「領収書その他の証拠書類」を板橋区のホームページで公開することを求める陳情” http://shigakishinya.jpn.org/archives/2588 参照)。
 
 この“公開する自治体”と“公開しない自治体”の差はいったい何なのか。。
 情報公開請求でチェックするなんてほとんどの区民は容易にはできないと思います。
 不採択にかかる会議録をみると、情報公開請求すればよい、などの意見が議員からでているのを見つけ、情報公開請求するのにどれだけ区民が大変かわかっての発言か、、と実際に情報公開請求をしたことがある私としては強く思いました。

すべてではないにせよ、区政の情報公開に関する区民と現議員の認識とは、大きくかけ離れたものがあると感じました。

 いったいどうすればよいんだろうか。。

 今回、その不採択となった過程がわかる、板橋区議会会議録を板橋区議会会議録検索サイトで見つけましたので、以下に添付します。
 そのままを添付したので議員名などは敬称略となっていることをご了承ください。
 どの議員が、どういった考えを持ち、どういう意見を発し、どのような過程で不採択となったかが判ります。
 少し長いですが、ご関心ある方(特に板橋区民)は一読してほしいです。
 
—-以下、板橋区議会会議録検索サイト(平成27年 議会運営委員会 本文 2015-12-04)より————-

◯委員長
 次に、陳情第35号 板橋区議会議員の政務活動費の収支報告書に加え、「会計帳簿」および「領収書その他の証拠書類」を板橋区のホームページで公開することを求める陳情を議題といたします。
 その後の状況に特段の変化があれば説明願います。

◯事務局次長
 次に、陳情第35号 板橋区議会議員の政務活動費の収支報告書に加え、「会計帳簿」および「領収書その他の証拠書類」を板橋区のホームページで公開することを求める陳情でございますが、その後、特段の状況の変化はございません。ご審議のほどよろしくお願いいたします。

◯委員長
 本件について質疑並びに委員間の討論のある方は挙手願います。
         (発言する人なし)

◯委員長
 それでは、以上で質疑並びに委員間討論を終了し、意見を求めます。
 意見のある方は挙手願います。

◯竹内 愛
 結論としては、継続を主張いたします。
 我が会派としては、できるだけ政務活動費についても情報を公開していくという立場に異論はありません。ただ、ホームページ上でどこまで公開するのかというのは、さまざまな問題がありますので、特に収支報告書や会計帳簿についてはそんなに負担にはならないにしても、領収書その他の証拠書類というところまで公開というふうになると、個人情報を消去したりする具体的な作業も出てまいりますので、具体的な事務負担、さらに領収書やその他の証拠書類までホームページで誰でも全世界の方々が見られるようにする必要があるのかということについては、少しきちんと考える必要があるのかなというふうに思っていますので、方向性としてはぜひ公開をもう少し議論していただきたいなというふうに思うんですけれども、じゃ、どこまで公開するかという点については、この陳情について、今直ちにというふうにはなかなかならないので、継続をさせていただいて、その公開の仕方についても皆さんとしっかりと議論を、政務活動費のあり方検討会も再び議論をしましょうということになっていますので、そちらのほうでしっかりと議論をしていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。

◯安井一郎
 我が会派としては、前回同様、不採択を主張いたします。
 陳情要旨である政務活動費の収支報告書に加え、領収書その他証拠書類の公開というのは、これはもう膨大な事務作業も伴うことですし、それぞれの個人の本当の重要な個人情報も含まれる部分があります。現在は、陳情者であっても情報公開を請求すればそれが可能であるということがありますので、今までどおりのやり方を踏襲するということで、私ども会派としては不採択を主張させていただきます。

◯大田ひろし
 前回も主張しましたけれども、政務活動費につきましては、議会としてもあり方検討会を常時立ち上げておりまして、非常に厳しいチェックをしてきて、さらにこれをまた社会情勢に合わせて毎年検討している機関があります。また、会派としても厳重なチェックをした上で、そして議会事務局に提出をしますけれども、監査委員もこれに目を通しますし、また議会事務局のメンバーの皆様にも、お手数ですけれども、一々チェックをしていただいているということで、相当なチェックを厳しくさせていただいているわけでございます。
 一方で、これを公開するとなりますと、膨大な領収書関係を黒塗りにして、個人情報が特定されるようなことについては黒塗りしたりする作業を考えますと、本来やっぱり事務局が、二元代表制の議会をサポートしていただく立場の事務局職員をそういった黒塗りだとか、そういうことのために使うのは、非常にこれはナンセンスだなというふうに思いまして、屋上屋を重ねるようなことになるのかなというふうに思います。
 したがいまして、現在のチェック体制がしっかりしているということと、それから膨大な負担になるということを含めて、これまで継続としてまいりましたけれども、この件につきましては今回、不採択を主張させていただきます。

◯佐藤としのぶ
 我々も継続をしてきましたけれども、先日、監査が行われまして、その中では、手引きについて今後どうするのか考えたほうがいいというようなご指導はいただきましたけれども、証拠書類全般を公開するべきだとか、そういったようなお話まではやっぱりならなかったということも考えると、今この証拠書類を全て公開するということが必要かといえば、今回は不採択を主張したいと思います。
 ここにもありますけれども、請求すると手間と費用がかかるとありますけれども、これは請求しなくても、もし事務局が全部やらなければいけないとなれば、公務員の方が残業をして、もしくはどこかに委託をして費用をかけて、コストをかけて公開するに当たっての作業をしなければいけないことになるわけで、それをして、じゃ、出てきた書類がマスキングがしてあって、中身がよくわからないようなものであって、それが本当に必要なのかということもありますし、また、例えば領収書の印刷代を公開されたときに、ここの印刷会社さんはこの議員とつき合いがあるのかとか、そういったことになってくると、じゃ、企業名までマスキングするとなったら、その内容が本当に必要な、公開に値する資料ではなくなってくるようなこともあるのではないかなということも感じますので、そういったことも含めて、今、証拠書類全てをやるということは、コストの面とか、実質運営上で必要なのかということを考えると、不採択にせざるを得ないのかなというふうに思います。
 もちろん情報公開請求が来れば、公開することになっていますから、そちらの制度を活用してもらって運用していくというところが今の妥当な線ではないかなと思っています。

◯委員長
 以上で意見を終了いたします。
 陳情第35号 板橋区議会議員の政務活動費の収支報告書に加え、「会計帳簿」および「領収書その他の証拠書類」を板橋区のホームページで公開することを求める陳情につきましては、なお審査を継続すべきとの発言と、表決を行うべきとの意見がありますので、最初に継続審査についてお諮りいたします。
 陳情第35号を継続審査とすることに賛成の方は挙手願います。
         賛成少数(3-5)

◯委員長
 賛成少数と認めます。よって、継続審査とすることは否決されました。
 この際、継続審査を主張された方で特にご意見があれば伺います。

◯竹内 愛
 先ほども述べましたように、政務活動費については公開をしていくということについては、私も異論はないところです。ただ、今皆さんからもお話がありましたように、じゃ、どこまで、しかもホームページで公開するということが必要なのかということについては、私たちとしてもまだ今の段階で、領収書その他の証拠書類までホームページで全部公開をするというところには至っていない状況です。むしろ政務活動費全体の使い方については、議会で一定の方向を出していますし、あとはやはり個人一人ひとり、議員一人ひとり、また会派の考え方によって違うと思うんです。それを最終的に区民の方々に判断していただくということで、私はそういう意味での適正化は図れるのではないかなというふうに思っています。
 今の段階で、その領収書や証拠書類を一律に全てホームページで公開ということはなかなか難しいなというふうに思っていますので、今回は不採択ということにさせていただきたいというふうに思います。

◯高橋正憲
 情報公開だから、それを否定するというところまではどうかなというふうに思って、継続ということにしてまいりましたけれども、先ほどから皆さんが議論しているように、どこまでという話がありますよね。やはり個人情報の問題もあるし、議員個人の活動という、その分野までありますから、全てそれを公開して、個人のそういう活動までどうのこうのという話になってしまうと、これもまた問題になるのかなと。ですから、そういうようなことも含めて、いろいろと公開に対しての議論を深めていけばいいかなというふうに思っていましたが、今回は要するにあり方検討会、こういうものもありまして、その中でもいろいろと議論を進めていくということでありますから、今回のこの陳情につきましては、不採択と、このようにしたいと思いますので、よろしくお願いします。

◯委員長
 次に、お諮りいたします。
 陳情第35号を採択することに賛成の方は挙手願います。
         (賛成者なし)

◯委員長
 賛成者なしと認めます。よって、陳情第35号は不採択とすべきものと決定いたしました。

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【継続審査(13回目!!!!!!!!!!!!!)】“板橋区議会議員の費用弁償(一律3,000円)の廃止を求める陳情

 決められない板橋区議会。。
 
 来年4月の区議会議員選挙まで継続しつづけ、挙句の果てに廃案としてしまうつもりなのでしょうか。。
(※現在審議されている陳情は今後も継続が続き、来年4月の区議会議員選挙まで継続されると自動的に廃案(採択・不採択関係なく廃棄される!)となってしまうんです。。)
 
 “議員報酬の2重どり”とも言われている板橋区議会議員の費用弁償廃止の陳情について、先日板橋区議会から通知が来ました。
 
 また継続審査とのこと。。
 今回でなんと!13回目の継続審査です。
 次回審査は12月6日とのこと。
 
 この陳情、3年も前に出しているんです。
 板橋区以外の多くの自治体では、自治体によってはもう何年も前から、費用弁償は廃止になっているんです。
 
 費用弁償とは、議員のいわゆる交通費のことなんですが、おかしいのは議会に出席するごとに一律3000円支払われるんです。
 一律です、実際に3000円かからなくともです。
 
 もちろん、議員報酬や政務活動費とは別に支払われます。
 そのため多くの自治体では費用弁償を”議員報酬の2重どり”とし、廃止にしています。
 
 なんで板橋区はこうなのか。。
 
 費用弁償は区民の税金でなりたっているはず。
 
 これでよいのか板橋区民、と問いたい。
 

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【継続審査(2回目!!)】あいキッズの利用児童等にあいキッズ利用アンケートを行い、その結果をあいキッズ事業の改善に反映させることを求める陳情

 なぜ(また!)継続審査なのかさっぱりわかりません。。
 板橋区議会は、子どもたちの声を聴きたくないのか?

 
 半年ほど前に板橋区議会事務局に提出した【あいキッズの利用児童等にあいキッズ利用アンケートを行い、その結果をあいキッズ事業の改善に反映させることを求める陳情】ですが、また継続審査(2回目!)とされてしましまいました。

 
 次回審査予定日は11月8日とのことです。

 

 
 あいキッズ事業は現在進行形で、今も板橋区のたくさんの小学生(児童)が利用しています。
 児童の意見を充分に取り入れた児童のためのあいキッズ実現のために、早期に採択してほしいです。

 
 以下、陳情全文です。
———————————————–

 
 あいキッズの利用児童等にあいキッズ利用アンケートを行い、その結果をあいキッズ事業の改善に反映させることを求める陳情

 
■陳情の要旨
 板橋区版放課後対策事業(あいキッズ)を利用する児童等にあいキッズ利用アンケートを行い、その結果を個人情報を除いた範囲において区ホームページなどで公開し、あいキッズ事業の改善に反映させてください。

 
※アンケートの内容については以下の案を参考に作成してください。
1.さんさんタイム利用児童・きらきらタイム利用児童共通
あいキッズ、もっとこうなったら良いな、と思うことがあれば書いてください。
その理由もあれば書いてください。
2.きらきらタイム利用児童
1)おやつの時間は何時頃がよいですか。その理由もあれば書いてください。
2)きらきらタイム、もっとこうなったら良いな、と思うことがあれば書いてください。
その理由もあれば書いてください。
3.保護者へ
1、2、のお子様の利用児童アンケートを踏まえたうえで、補足等のご意見などありましたら書いてください。
その理由もあれば書いてください。
※※アンケートは本人、もしくは保護者が(本人に聞き取りをして)記入。

 
■陳情の理由

 
 板橋区版放課後対策事業(あいキッズ)を実際に利用するのは児童であることから、児童本人にあいキッズについてのアンケートを行い、そのアンケート結果を活かしてあいキッズ事業の改善をはかるべきと考えたのが陳情の理由です。

 
提出年月日 平成30年4月24日

 
陳情者
氏名 紫垣 伸也

 

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【継続審査(2回目!!)】あいキッズのおやつ(補食)提供時間を午後4時からでも可能とすることを求める陳情

 今から約半年前に、板橋区議会事務局に提出した【あいキッズのおやつ(補食)提供時間を午後4時からでも可能とすることを求める陳情】について8月30日に板橋区議会で再度審議にかけられ、その結果また(!)継続審査となってしまいました。。

 

 次回審査は11月8日とのこと。
 
 おやつが午後5時から、なんて板橋区以外では聞いたことがありません。
 
 (たとえばお隣の練馬区は午後4時くらいからだそうです。)
 
 あいキッズ事業は現在進行形で、今も板橋区のたくさんの小学生が利用しています。
 いつまで審査を続けるのか。。
 早期に採択してほしいです。
 
 このブログ下段に提出した陳情全文を公開します。

 

 
———————————————–
 あいキッズのおやつ(補食)提供時間を午後4時からでも可能とすることを求める陳情

 

■陳情の要旨
 板橋区版放課後対策事業(あいキッズ)を利用する児童に提供するおやつ(補食)の時間を現在の午後5時からだけでなく、午後4時からでも可能にするようにしてください。

 

■ 陳情の理由
 板橋区版放課後対策事業(あいキッズ)を利用する児童に提供するおやつ(補食)の時間は午後5時となっています。
『例解小学国語辞典』(三省堂)によれば、「おやつ」とは「午後の3時頃に食べる軽い食べ物。」とあります。
 板橋区のお隣練馬区等の学童クラブ等は午後4時頃がおやつの時間となっているようです。
 また、板橋区内の小学生を対象とした民間の学童保育のおやつの時間は午後3時30分頃というものもあります。
 これらの例から、おやつが午後5時からというのは遅いと考えます。
 しかしながら、各家庭の夕食の時間には差があるため、午後5時からのおやつ提供が適切だという家庭もあると思われます。
したがって、あいキッズ利用者の希望により、おやつの提供時間を例えば午後5時、午後4時いずれかを選択できるようにするべき、と考えたのが陳情の理由です。
 また、もし、このおやつ(補食)は、板橋区としては夕食の補食と考えており、午後3時~4時頃に食べるいわゆるおやつとは異なる、という認識であるならば、補食とは別に、午後3時~4時頃に食べるいわゆるおやつを新たに導入するべき、と考えたのが陳情の理由です。

 

■ 提出年月日 平成30年4月24日

 

■ 陳情者  紫垣 伸也

 

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あのポスターはなんだ?

 最近まちなかの住宅の壁とかで見かけだした顔写真つきポスター(こんな感じ)。
 

 

 よく見ると、“2019年5月●●日 演説会”のようなものが書かれてある(赤字部分)。なんで?
 2019年5月なんか、半年以上も先なのに。。
 
 ちなみに、次の区議会議員選挙は2019年4月に予定されています。
 それと関係あるのかどうかポスターをみるだけでははっきりはわからない(でも何か関係あるんでしょう)。
 
 これからこういうポスターが街にどんどん増えていくだろう。
 それによってまちの景観も変わっていくのではないか、と思います。
 はたしてそれでよいのかどうか。。
 
 とにかく、こういったポスターの数が増えていく過程をみることで、国政政党の組織力がいかに強いか、知らないところでまちに深く浸透しているかが(感じることができる人は)感じることができるのではと思います。
 

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