いたばしの郷土芸能

 昨日(2月27日(日)は、板橋区成増アクトホールにて、「いたばしの郷土芸能」の発表会がありました。

   

   国指定重要無形文化財になっている板橋の「田遊び」など、板橋区内で古くから受け継がれてきた伝統的な舞、踊り、儀式が紹介されていました。

   田遊びとは、毎年2月に行われる五穀豊穣を願う神事で、本来は田んぼで行われるそうですが、今回は披露ということで舞台で行われました。この行事は、1000年以上も前から行われているそうです。

  

  板橋区は戦前から高度経済成長になる1960年代くらいまでは一大穀倉地帯だったそうです。しかしながら人口の急増に伴う住宅建設ラッシュにより、どんどん田畑がなくなっていきました。

   

  田遊びなど板橋区にある伝統行事は、五穀豊穣を願ったり、神様を敬ったり奉ったりするという意味以外にも、そこに人が集まり、古から培われてきたよりよい人間生活についての先人の知恵や経験を学びあうための大切な場であると思います。

   

 そういった場が、最近の経済至上主義、急激な人口増加、核家族化などの波により徐々に失われていっているように感じます。

  

 こういった場を消滅させないように努力する、あるいは単に保存する、だけでなく、もっと未来に活かせる場としていくためには、人口増加の波に流れてきたような私たちのような世代の人間こそがあえて波に立ち向かい、その場を活かそうと立ち上がらなければなりません。

 

 


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いたばしの郷土芸能 への2件のフィードバック

  1. shigakishinya のコメント:

    匿名様
    コメントありがとうございます!
     情報や経済の格差、無縁社会の影響が板橋区にも広まっている現在、「心の教育」は本当に大切だと思います。
    「足立区のように文化芸術に向上する個人・団体に区がホールの使用料を負担し推進していくシステム」というのがあるのですね。勉強不足で知りませんでした。又詳しく教えてください。
    「板橋文化事業財団」とは「板橋文化・国際交流財団」のことでしょうか。この件についてもまた詳しく教えていただけたら大変幸いです。
     

  2. 匿名 のコメント:

    郷土芸能の伝承、代々伝えていきたい大切なものです。大切なものが置き去りにされている今の世の中、今後心の教育が今後叫ばれていくと思います。文化事業はあまり活発といえない板橋の現状に力を注いでください。区立文化会館ホール、アクトホールの活用はもったいないくらい活用できておりません。足立区のように文化芸術に向上する個人・団体に区がホールの使用料を負担し推進していくシステムを見習って欲しい。毎年同じ団体が同じ時期に活動し、助成金をもらう、全てが悪しきと思いませんが板橋文化事業財団を一度見直して欲しいです。彼らは恐らくマンネリの中で事務処理をしているように思え、考える力が乏しいと担当者と話して感じました。

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