区民に非公開(傍聴不可)の板橋区特別職報酬等審議会が2013年12月6日に開催されました。その会議録関係資料は2014年1月21日から板橋区内各図書館などで閲覧可能となっています。
特別職報酬等審議会は、区長や議員、行政委員など特別職の報酬等について審議されるべき重要な審議会です。しかしながら板橋区のこの審議会を調べていくにあたり、審議会が十分に機能していないのではないかという疑問を抱くようになりました。
そこでまずは同審議会について本ブログで紹介することでより多くの区民に特別職報酬等審議会の存在、実情を知ってもらい、区民目線での議論を喚起し、区民のための審議会、区政とは何かについて考えていきたいと思っています。よろしくお願いします。
◆開催時間について
同審議会の開催時間は午後3時~4時までで、会議録を見ると途中“暫時休憩”というのがありました。そこでこの暫時休憩の時間を区に問い合わせたところ、約30分という回答でした。
つまり同審議会の会議時間は実質たった30分ということになります。
板橋区には特別職と呼ばれる人たちが何十人もいるのにたった30分で十分な審議ができるとは一区民の私には想像がつきません。実際会議録(全9ページ)をみても区職員側の説明がほとんどで審議会委員が議論している様子はほとんど見当たりません。まさに形だけの審議会になっているのが実情です。
◆委員について
特別職報酬等審議会委員は全員で9名います。
しかし会議録を見ると出席委員は7名しかおらず、この点区に問い合わせたところ、2名は欠席、ということでした。
私が調べた限りここ数年、板橋区は年に1回しか同審議会を開いておらず、その貴重な審議会に2名も欠席者をだし、本当に十分な審議がなされたのかどうか疑問を抱きました。
なお区によれば、同審議会に出席した委員には日額6,000円の報酬〔費用弁償(交通費)はゼロ円〕が支払われたそうです(欠席委員には報酬の支払いは無し)。
◆政務活動費審議会について
会議録の中で議員の政務活動費の額について審議するべき政務活動費審議会についての言及が板橋区長や区職員にあります。
区職員の言及によると、政務活動費審議会の委員は特別職報酬等審議会も兼務するとあります。
ただこの政務活動費審議会、区に問い合わせたところ区からの諮問は現時未定のため、会議がいつ開催されるのか(年度末も近い現時点において)未だ不確定です。
ちなみに板橋区議会議員の政務活動費は月18万円(月額報酬とは別)とかなりの高額です。
特別職報酬等審議会の内容を見るだけでもまだまだ改善点はあるのに、未だ開催日時も決まらない政務活動費審議会の2つの審議会を同一人物たちがしっかりと担っていけるのか、疑問を抱かざるをえません。
今後、政務活動費審議会が機能し、議員の政務活動費について区民目線でのしっかりとした議論がなされるのかについてはこれからも注目していきます。