板橋区「区民と区長との懇談会」の“地域の参加者”とは?など

 板橋区には板橋区政をより身近なものとするため、区政や地域の諸問題について、区民のみなさんと区長をはじめとする区の幹部職員とが直接話し合う「区民と区長との懇談会」というものがあるそうです。(区民と区長との懇談会:板橋区
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/001/001060.html )
地域センターの担当地域単位に年6回ほど開催し、話し合いを通じて地域のみなさんの声を直接区政に反映していくということです。

 

 この懇談会が来月(11月18日)に下赤塚地区で開催されるということを知りました。
 板橋区のこちらのサイト http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_oshirase/064/064352.html で詳細掲載されていますが、懇談会が終了するもしくは公募申込み期限が終了するとサイトが閉じられてしまう可能性があるので以下(—のあいだ)にその内容の一部を貼り付けておきます。
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下赤塚地区で「区民と区長との懇談会」参加者の一部を公募します。
区長が地域に出向き、みなさんの声を直接お伺いする「区民と区長との懇談会」を開催します。区への意見・提案などについて発言していただける方と、懇談会の傍聴を希望される方を募集します。なお、公募の方以外にも、地域の参加者が出席します。
【と き】 11月18日(火) 14時~16時
【ところ】 下赤塚地域センター レクリエーションホール
【内 容】 地域の課題やこれからの区政についての意見交換
【対 象】 下赤塚地域センター担当地域
【募集人数・申込方法】
・発言者 3人(申込多数の場合は書類により選考)
10月10日(金)(必着)までに、当日発言したい内容1件を800字以内にまとめたものと、別紙に[1]区民と区長との懇談会参加申込[2]郵便番号・住所[3]氏名(ふりがな)[4]電話番号を明記の上、直接または、郵送・Eメールでお申込みください。
・傍聴者 5人(申込順)
9月29日(月)9時から電話でお申込みください。※土・日・祝日は除きます。
【申込・問合】
広聴広報課広聴・便利帳グループ(区役所6階[5]窓口、〒173-8501)
電 話 3579-2024
メール kkouho@city.itabashi.tokyo.jp
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 私はこの内容を見て、発言者は3人のみ、しかも開催日は平日日中、で地域の声をどれだけ聴くことができるのか疑問を抱きました。また、公募以外に参加するという「地域の参加者」とは誰なのかについてもよくわからなかったので、広聴広報課へ問い合わせてみました。その結果、回答が届きました。私の問いと広報課からの回答を以下(~~~のあいだ)に紹介します。

 

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「なお、公募の方以外にも、地域の参加者が出席します。」の「地域の参加者」について
問1)地域の参加者とは具体的どういった立場の方々なのか?
回答)町会・自治会関係者を中心に、青少年健全育成地区委員会、消防団、民生委員、老人クラブ、PTA、商店街などの立場で参加いただいています。

 

問2)地域の参加者の数は何名か?
回答)開催会場によって違いはありますが、概ね50~60人です。

 

問3)地域の参加者は具体的にどのような手順をふんで懇談会に出席することになったのか?
回答)懇談会は区内18地域センター管内地区ごとに開催しており、開催地区の地域センターに取りまとめを依頼しています。地域センターでは、当該地区の町会・自治会長会議に諮るなど、各町会・自治会より参加者を推薦していただくなどしています。

 

問4)公募の方と、地域の参加者と、参加方法を分ける理由は何か?
回答)問1の立場でない方の発言の機会を設けるためです。

 

問5)これまで下赤塚地区以外の地区でも、公募の方以外にも地域の参加者が出席するようになっているようだが、こちらの地域の参加者の立場、数、懇談会に出席する過程は、下赤塚地区の場合と同じか?
回答)参加者数は、開催会場の都合により違いがあります。また、参加者の立場は、町会・自治会関係者以外は、地区によって多少の違いがあります。(老人クラブの立場としての参加者がいない等)なお、懇談会に出席する過程はどの地区も同様です。

 

開催日(11月18日(火)14~16時)について、
問6)この時間帯だと、平日日中が仕事等の用事で参加できない区民が多数いると考えるが、なぜ土日や平日夜ではなく、平日日中開催にしたのか?
回答)地域の参加者が参加しやすい時間帯ということで平日の午後に開催しておりますが、平成20年度より年に1地区のみですが夜間開催を行なっています。

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 回答から「地域の参加者」とは誰なのかについてようやくわかりました。
そしてこの「地域の参加者」が平日日中(の午後)に参加しやすい(という区の認識)についてもわかりました。

 そして改めて思ったのが、 「このことを知っている区民はどれだけいるのだろうか。」ということです。

 区が定める「地域の参加者」以外に該当する区民は沢山います。そういった区民に対する参加枠が各地域3名のみというのは、幅広く区民の声を聴くためには あまりにも少ないです。

 

 会場整理等のために事前申込はあったほうがよいとは思いますが、せっかくの区長との懇談の機会でもあるので参加枠はもっと多くする、会場に入りきれる人数まで参加枠を広げる、などできるだけ多くの区民が参加できるようにするべきです。
 また平日日中は仕事や家事、子育てなどで動けない区民も多くいるなか、そういった区民への懇談の機会を設けるため、平日日中だけでなく土日や夜間などにも積極的に開催するべきです。

 

 町会・自治会関係者、青少年健全育成地区委員会、消防団、民生委員、老人クラブ、PTA、商店街などの立場の方々区にとってとても大事な存在ではありますが、そういった方々だけが区民というわけではありません。
 より幅広く区民目線を取り込んだ区政の実現のためには、もっと多種多様な区民がより多く参加できる仕組みがこの懇談会には必要だと思います。

 

 


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