昨日(29日)は、午後に成増駅前で駅頭活動を行ったあと、以前このブログでも紹介した、弱視という障がいを持った、仁木忍さんと、近くのファミリーレストランでお会いしました。仁木さんとは、いつも駅頭活動中での立ち話でしか交流がなかったのですが、今回は椅子に座ってじっくりとお話を聞くことが出来ました。
仁木さんは、弱視と言っても右目は完全に見えなく、左目がかろうじて見えるという状態です。文字を読むにも特別な虫眼鏡を左目にあてて何とか読み取ります。
仁木さんの弱視という障がいは生まれつきで、それが原因で小学生のころはずいぶんひどいいじめに逢ったそうです。
中学・高校は板橋区外の盲学校に通い、卒業後は職業を転々としていましたが、不景気のあおりで10年ほど前に完全に職を失ってしまいます。その頃はいくら就職活動をしても仕事が見つからなかったため、自殺まで考えたそうです。
ただ何とか、中野区の社会福祉法人にたどり着くことが出来、そこで現在、荷物運びや仕分けなどの軽作業に従事しています。しかしながらそこでの収入は十分ではなく、できれば企業などに就職し、正社員として働きたい、と思っています。
私はその願いの手伝いをしたいと思い、板橋区内にあるいくつかの就労支援センターを紹介し、仁木さん自身そのセンターに足を運んだのですが、仕事を見つけることが出来ませんでした。
自宅は新聞もとっておらず、新聞折込で配布される板橋区報なども通常は手に取ることが無く、更には弱視という障がいのため文字を追うことが大変困難な状況の中、情報から孤立した状態です。こういった方をいかに自治体がサポートしていくか、について考えなければなりません。