私は、区長及び副区長、区議会議員並びに行政委員会委員の報酬は、彼らの雇い主である区民の意見を反映させながら設定するのが筋だと思っています。
であれば、特別職報酬等審議会のような重要な会議に区民の積極的参加は必然です。また審議会は公開にすべきです。
そして審議内容については、図書館の片隅などに資料として人知れず設置するだけでなく、資料の公開を区民に積極的に広報し、区のホームページ上などにも情報を公開すべきだと思います。
そのような観点からブログをすすめます。
今回は、同審議会資料の「審議等の状況」について所感とともに説明します。
「審議等の状況」は、昨年12月21日、午後3時~午後5時30分にかけて行われた、板橋区特別職報酬等審議会で出席した人たちの会議中の発言を文字におこしたものです。
まず発言内容以前に、「審議等の状況」の発言者の記載方法に問題があると思いました。
各発言の最初に「発言者」が記載されているのですが、これらが全て役職のみの記載になっています(発言者の氏名などの記載が無いということ)。
これだと、「区長」など一名しかいない役職だとどなたの発言かすぐにわかりますが、審議会委員の発言の場合、発言者が「委員」としか書かれておらず、委員の誰が発言したのか全く分かりません。
会議は非公開(傍聴不可)、さらに誰が発言したのかわからない現行の「審議等の状況」は、区民にとって審議会が不透明にしか見えません。区民にちゃんと見えるようにするためには、やはり誰が発言したのかわかるように資料を作成すべきです。
また、各委員はそれぞれ当然ながら名前もあり、肩書(元区議会議員、関税会会長、公認会計士、商工会議所板橋支部相談役、民間会社社長、町会連合会蓮根支部長、弁護士)もあります。
各委員についてネットなどでざっと調べたところ、皆さんそれなりのご経歴がおありのように見受けられます。にもかかわらず、このような委員の発言が、単に「委員」とひとくくりされている現状について、各委員は「それでよし」と思っているのでしょうか。
※ ちなみに今のところ審議会委員の公募は行っておりません。委員の委嘱については、区の総務課より以下のような回答をいただきました。
【総務課:委員を委嘱するまでの流れですが、区民の意向をできる限り公平に反映させることができるよう、様々な分野から、公共的団体等の推薦なども受け、事務局となる総務課で、女性委員の割合等も勘案して候補者を挙げ、区長の決定を経て委嘱をしております。】
「審議の状況」は全体で10数ページです。「板橋区特別職報酬等審議会」資料として、区内図書館のほか、区によると、区役所3階総務課及び2階区政資料室にて公開しているそうです。
図書館などに行かれる機会のある方は、特別職等報酬は区民の税金で賄われている、という事実を念頭におきながら、審議会資料がどんな感じのものかめくってみて欲しいと思います。