板橋区特別職報酬等審議会(2012年11月6日開催)【非公開(傍聴不可)】について ⑤費用弁償について

費用弁償とは、議員が議会に出席するために支払われる交通費のことです。板橋区議会議員には議会に出席するたびに、議員報酬とは別に一律4,000円が支払われています。

徒歩や自転車など実質交通費がかからない議員に対しても出席一回で4,000円が支払われているのです

 

これは“議員報酬の2重どり”ともいわれ、すでに廃止している自治体もある数多くあるなか、板橋区は“現状維持”です。

 

費用弁償というのは、そもそも議員が名誉職で無償だった何十年も前の時代に設定されたものでとても古い制度です。しかしながら板橋区は未だに現状を維持しています。

 

板橋区の費用弁償については、以前、こちらのブログ

(ブログ)『費用弁償につき』

http://shigakishinya.jpn.org/archives/729

でも紹介していますので、よかったらこちらもご覧ください。

 

このブログでも紹介したように、46名いる板橋区議会議員にかかる費用弁償の金額はざっと計算して約1000万円になります。そして、この1000万円は、もちろん板橋区民の税金から拠出されています。

板橋区議会議員の中では、費用弁償について存続派、廃止派などいろいろいるようですが、議論がまとまっていない現在においては“存続中(つまり税金から支払われ続けているということ)”です。

ちなみに廃止主張する議員は“供託”という手段で個人的に受け取り拒否も可能のはずです。

 

この1千万円があれば区民サービスにいろいろ還元できるでしょう。

 

この区民の税金から成り立っている費用弁償。しかしながら、この費用弁償の是非について、特別職報酬等審議会において、資料を見る限り全く議論されていません

何のための審議会なのか、もしくは審議会委員はこの費用弁償について無知なのか、もしくは無関心なのか、と思わざるをえません(もしこのブログを審議会委員の方がご覧になられたら、この私の推察についてご意見いただけると大変幸いです)。

 

これは板橋区の特別職報酬の審議が十分でないことを表しています。

 

現審議会は区民に非公開、そして公表された議事録も不透明の内容が多い中、区民の声をこの審議会に伝えることは至難の業です。

 

しかし、“区長や区議会議員の雇い主は区民である”という観点から、今後も地道に区政の実態を調べ、それらを区民に伝え、区民どうしが話し合い問題提起、世論喚起できる土壌を作っていき、その結果、区民の声を反映する審議会に近づけられる活動を展開していきたい、と思っています。

 

ご意見や、一緒に考えたいと思ってくださった方からのご連絡等、いただけると幸いです。


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