7月14日13時10分から板橋区役所11階で行われた、行政評価公開ヒアリングの傍聴に行ってきました(行政評価公開ヒアリングとその傍聴者募集については、広報いたばし(6月25日版)1頁の下段に掲載されています)。
この日の日程は、
① 創業・起業の支援〔担当:産業活性化推進室〕
② 放置自転車対策の推進〔担当:交通安全化〕
③ 公共交通網の拡充〔担当:都市計画化〕
でした。
① では、板橋区で行われている「コミュニティビジネス事業」について、など。
この事業は東京23区内だと板橋区のみだそうです。しかし、この事業自体の認知が区民に十分になされておらず、更なるPR活動の必要性が評価委員から提案されていました。
またコミュニティビジネスコンテストの再考(限られたエリア内でのアイデア募集だとアイデアも集まりにくいので、全国規模で募集したほうが良いのではないか、など)についても行政側に指摘がありました。
② では、板橋区の放置自転車の問題について、など。
委員によると板橋区内の放置自転車数は、最近の調査によると全国にある全自治体のなかでワースト11だそうで、国内でもトップレベルの自転車マナーの悪い自治体のようです。
行政側によると、現在79箇所(区管理62箇所、民間管理17箇所)の駐輪場があるようですが、委員からは、今後、区内の大型店舗や鉄道などのそれぞれの施設がもっとしっかりとした駐輪場を持つような呼びかけを試みるべき、との指摘がありました。また、放置自転車取締りの強化、放置自転車問題について学校教育にも盛り込むべき、などの指摘もありました。
③では、東武東上線立体化構想について、など。
この立体化構想については、20年以上も前から検討されているようですが、実質的には一歩も前に進んでいない、という現状のようです。立体化を高架型にするのか、地下型にするのかについても話がまとまっていないようです。
委員からは、20年以上の検討期間にかかった費用についての質問がありましたが、行政側からは無回答(よくわからない様子)でした。
他の自治体の現状などと比較しながらの行政評価委員の質問は、かなり区民目線にたったものだな、と思いました。しかしながらこのようなヒアリングについて、実際の区民傍聴者が少ない(今回は3名)という現状は、少ないな、と思いました(日によっては傍聴者1人とかのときもあるようです)。
この点については、区民目線の政策をより現実化させていくために改善しなければならない点だと思います。傍聴できる平日の日中は、関心があったとしても日常生活に忙しい区民にとっては厳しい時間帯なので、土日祝日や、平日夜間などの開催も必要でしょう。
区民がこのようなヒアリングにもっと傍聴しやすい環境をつくる、行政側の政策案についてもっと区民が意見を言えるような環境をつくる、こういった環境作りが区民目線での区政改革に必要ではないか、と今回の傍聴で改めて思いました。
今回のヒアリングや、それ以外の行政評価の今後についてもおいおい注視していきたいと思います。