「いたばし区議会だより」第162号について

  「いたばし区議会だより」第162号(平成24年11月25日発行)(以下、「だより」とする)で、よく理解できない個所がありました。皆さんはこの「だより」を読んで中身を十分に理解できましたでしょうか?

(162号のPDFファイルはこちら↓

第162号(1面)

第162号(2面)

第162号(3面)

第162号(4,5面)

第162号(6面)

第162号(7面)

第162号(8面) )

先日、理解できない個所につき区議会事務局に質問を送ったところ、「区議会事務局で回答できる範囲で」ということで以下のような回答をいただきました。各質問の下に【回答】というのが区議会事務局からの回答です。

板橋区議会および区議会だよりをもう少しよく知るための参考になるかと思いましたので、本ブログで紹介します。

なお、今回の区議会事務局とのやりとりで思ったこと(再認識も含め)については、以前、本ブログの、「『いたばし区議会だより』第160号について」 http://shigakishinya.jpn.org/archives/1193 でお伝えしたものと同じ(同ブログの上部に掲載しています)ですので、割愛いたします。

■第2面

1)「決算に対する討論」について

(1)平成23年度一般会計・特別会計決算について、共産党は【反対】、無所属は【一般会計に反対、特別会計に賛成】、自民党・民主党・合同クラブ・生活者ネットは【賛成】と表明されているが、この賛成、反対の表明がなされることで各決算にどのような意味があるのか?

【回答】議会の会議では、議員は議題の表決の前にその議題に対し、賛成か反対かの自己の意見を表明することができ、この意見の表明のことを討論と呼んでいます。討論は、自己の意見を表明することで、異なる意見を持つほかの議員を自己の意見に同調させようとする効果を持ちます。平成23年度決算については、7人の議員により賛成又は反対の意見を表明する討論が行われました。

(2)「無所属」の討論の中にある「重度障がい者と事業者が居宅生活支援費・介護給付費を不正請求した件」について、

①この事業者の名称はなにか?

【回答】業者名についての発言はありません。

②不正請求額はいくらか?

【回答】不正請求額は約1,000万円との発言があります。

(3)「民主党」の討論の中にある、

①「不正受給・不適切需給に対して確実に対応を。」について、不正および不適切需給を見分けるための条件とは何か?

【回答】見分ける条件についての発言はありません。

②「協同学習型授業やコミュニティスクール」について、協同学習型授業およびコミュニティスクールとはそれぞれどういったものか?

【回答】協同学習型授業やコミュニティスクールの内容についての発言はありません。

③「区に児童相談所の設置を。」について、何のための児童相談所の設置なのか?

【回答】近年深刻化している児童虐待への対応を強化するためにとの発言があります。

(4)「合同クラブ」の討論の中にある、「高齢者肺炎球菌ワクチンの助成年齢の引き下げを。」について、何歳から何歳に引き下げることを求めているのか?

【回答】「本区では、75歳以上の方を対象に自己負担4,000円で接種するものでありますが、70歳以上の方を対象にしている自治体も多く、助成年齢の引き下げを求めます。」との発言があります。

■第3面

2)「23年度決算に対する総括質問(要旨)」の

(1)茂野善之議員の質問とその答について、

①「答:商店街に近い自転車中駐車場に、コイン式などの短時間利用できる駐車場を整備する。」について、

・「商店街」とはどこの商店街か?

・「コイン式などの短時間利用できる駐車場を整備する。」とはいつ整備するのか?

【回答】商店街の名称に関する発言はありません。

②「答:レセプト点検で不要な受診を抑制し、ジェネリック医薬品の普及促進を働き掛ける。」について、具体的に誰にどのように働きかけるのか?

【回答】専門のレセプト点検従事者に委託し、ジェネリック医薬品普及を医師会、薬剤師会などに協力依頼するとの発言があります。

③「答:集客力の高い施設の開設は、地域経済全般に好影響をもたらす。区の成長戦略にとって重要な視点だと認識する。」について、“重要な視点だと認識”し結局、問にある“東京スカイツリーのような集客力を持つ中心地”を造る、ということなのか?

【回答】造るかどうかに関しての発言はありません。

(2)佐々木としたか議員の質問とその答について、

①「答:海外企業によるシンポジウムを機会に、可能性を検討。」の「海外企業によるシンポジウム」とは具体的にどういったもので、いつどこで行われるものなのか?

【回答】レンズ、光学技術に関する国際会議(ODF)が2014年に板橋で開催されるとの発言があります。

②「答:耐震診断・工事の助成制度を拡充した。」とあるが、具体的にどの様に拡充したのか?

【回答】具体的な内容についての発言はありません。

(3)はぎわら洋一議員の質問とその答について、

①「問:インフラ整備は全ての生活・産業に影響を与える一番重要な部門。予算の増額を。」の予算増額を求めている、インフラ整備とは具体的に何のインフラ整備のことか?

【回答】具体的なインフラの名称についての発言はありません。

②「問:ホタル再生技術は放射能除染に活用可能。」とあるが、ホタルの再生技術が放射能除染に活用可能と言える根拠は?

【回答】ホタルは一定量の放射線を浴びると光らなくなる。この性質が放射線除染に活用できるのではないかとの発言があります。

(4) 田中いさお議員の質問とその答について

「答:今後は、避難所運営協議会の中核となる学校防災連絡会に助成の参加を促し、避難所運営のあり方に助成の視点を反映させていく予定。」について、

・「今後」とは具体的にいつからか?

【回答】「今後」の具体的な時期についての発言はありません。

・「学校防災連絡会」とは何か?

【回答】「学校防災連絡会は避難所運営の主体として活動いたします避難所運営協議会の中核となります。」との発言があります。

(5)なんば英一議員の質問とその答について

「問」にある、

・「スキルマップ」、「トラフィックスクール」とはそれぞれ何か?

【回答】スキルマップ、トラフィックスクールの内容については掲載記事以上に具体的な発言はありません。

・「スキルマップ」、「トラフィックスクール」は区職員によって既に取り組まれている、と理解してよいか?

【回答】スキルマップは市街地整備課、トラフィックスクールは交通安全課で実施しているとの発言があります。

(6)松崎いたる議員の質問とその答について、

「答:低所得者には配慮している。」とは、具体的にどのように配慮しているのか?

【回答】所得に応じた保険料軽減制度や分納、減額免除との発言があります。

(7)すえよし不二夫議員の質問とその答について

①「答:私立学校9校と帰宅困難者対策に関する協議会を設置した。」の「私立学校9校」のそれぞれの学校名は?

【回答】私立学校9校の名称についての発言はありません。

②「答:板橋産業連合会、板橋区商店街連合会、東京商工会議所板橋支部、板橋法人会と対策のための協議会を開催した。」で、開催された協議会の内容・結果はそれぞれどのようなものだったのか?

【回答】帰宅困難者の発生抑制、一斉帰宅の抑制、食料と飲料水の備蓄について協議し、今後具体的な対策を協議するとの発言があります。

(8)おなだか勝議員の質問とその答について、

「答:24年度から小学校で選択範囲を隣接地域に限る見直しを実施。」について、見直しの結果、“隣接地域に限る”ということになったのか、もしくはそうでないのか?

【回答】24年度から隣接地域に限ることになったとの発言があります。

(9)高橋正憲議員の質問とその答について、

「答:都が策定した自転車走行空間整備推進計画の中に、自転車レーンを作る計画があり、現在、取り組んでいる。」について、具体的にどこで取り組んでいるのか?

【回答】具体的な場所についての発言はありません。

(10)井上温子議員の質問とその答について、

「答:説明責任もあるが、業者に不利益になる可能性がある。」について、何故、不利益になるのか?

【回答】不利益になる理由についての発言はありません。

■第4~第6面

3)「区政への一般質問(要旨)」の

(1)安井一郎議員の質問とその答について、

①「質問:①こどもの池の利用は夏期のみのため、利用しない期間はドッグランとして活用を。」について、こどもの池とは具体的にどこにあるのか?

【回答】こどもの池の場所についての発言はありません。

②「区長:③利用のルールや散策路などを整備して、区民に開放する。」について、具体的にいつから開放するのか?

【回答】いつから開放するかについての具体的な発言はありません。

(2)大野はるひこ議員の質問とその答について、

「区長:②歳計剰余金や不用額などの余剰財源を確保し、基金からの繰入金を減額する。」について、具体的にどのようにして歳計剰余金や不用額などの余剰財源を確保するのか?

【回答】具体的な確保の方法についての発言はありません。

(3)佐藤康夫議員の質問とその答について、

①「質問:指定管理の清掃のシルバー人材センターへの発注と会員の年齢・収入制限を。」について、なぜ、会員の年齢・収入制限を求めるのか?

【回答】仕事待ち解消のためにとの発言があります。

②「質問:①腎臓病の機能チェックとして尼崎方式の検討を。」について、「尼崎方式」とは具体的にどういったものか?

【回答】尼崎市では、健康診査での血清クレアチニン値などの結果を受け、保健師と対面方式で生活改善指導を行い、腎臓病の早期発見と早期治療を推進し、人工透析患者の発生を減らしてきたとの発言があります。

③「質問:高圧負荷開閉器未設置の46施設の完全整備を。」の「46施設」とは何の施設か?

【回答】46施設の施設名についての発言はありません。

④「質問:①当初計画の失敗を認め組合役員などに礼を尽くしわびるところはわびるべきだが。」について、

・「当初計画の失敗」とは、具体的にどのような計画でどのような失敗だったのか?

・「組合役員」とは何の組合役員か?

【回答】当初計画と失敗の内容についての発言はありません。

⑤「質問:②解散の場合、組合員に債務は生じないと思うが。」の「解散」とは何の解散か?

【回答】「上板橋駅南口再開発の準備組合を解散すべきではないか」との発言があります。

(4)かなざき文子議員の質問とその答について、

①「区長:③都住宅供給公社、民生委員および区との協力関係構築のための協議を行っている。」の「協議」の名称および内容はどのようにすれば知ることができるか?

【回答】協議の名称及び内容についての発言はありません。

②「区長:④真に生活に困窮し、保護を必要としている方に対し、必要な保護を適切に実施している。」の

・「保護を必要としている方」の基準とは何か?

・適切に実施している必要な保護とは具体的にどういったものか?

【回答】保護の基準や適切に実施している必要な保護についての具体的な発言はありません。

(5)田中やすのり議員の質問とその答について、

①「区長:③・・・24年11月から各福祉事務所に就労支援相談員を1名ずつ増員し、就労支援の強化を図っていく。」について、増員後の各事務所の相談員の数はそれぞれ何名か?

【回答】増員後の相談員数についての発言はありません。

②「質問:②・・・学校の養護教諭、スクールカウンセラーなどの声は吸い上げなかったのか。」に対する教育長の回答で「はい」か「いいえ」が読み取れなかった。「はい」か「いいえ」のどちらか?

【回答】これまでも教職員だけでなくスクールカウンセラーや相談員、あいキッズ等を含む関係諸機関からの情報を得て把握しているところでございますが、今後も、教職員だけでなく学校にかかわる専門家や地域関係者、保護者とも連携をして、いじめの把握に努めていきたいと考えているとの発言があります。

③「教育長:①歩道者の区別がないのは4か所。」について、この4か所とは具体的にどこか?

【回答】4箇所の住所についての発言はありません。

④「教育長:②土木部が24年度内にグリーン舗装を行う予定である。」にある、「グリーン舗装」とは具体的にどういった舗装なのか?

【回答】グリーン舗装の内容についての発言はありません。

⑤「区長:地域防災計画では、自衛隊への支援要請および支援体制について記述があり、実際の救援活動などでは区と自衛隊が協議のうえ、実施する。」について、ここで述べている地域防災計画の内容は、改正中のものか?であれば改正前は自衛隊への地域防災計画についての記述はどのようなものだったのか?

【回答】「次に、地域防災計画における自衛隊との連携についてのご質問であります。自衛隊の活動体制につきましては、東日本大震災の教訓等を踏まえて、災害派遣に関する各種計画等を修正すると聞いております。地域防災計画におきましては、自衛隊への支援要請及び支援体制について記述がされておりまして、実際の救援活動等に当たりましては、区と自衛隊が協議の上、実施をするものでございます。また、個別の訓練等につきましては、実施時点で自衛隊を含む関係機関の協議を経て行うものでありまして、その実践の中において連携を強化してまいりたいと考えております。」との発言があります。

(6)長瀬達也議員の質問とその答について、

①「区長:①区の健診事業の信頼性を揺るがす重大な犯罪と考える。病院が告発を行うこととしている。」について、告発はいつする予定か?

【回答】いつ告発するかについての発言はありません。

②「質問:④いじめは犯罪と意識付ける必要がある。見解は。」について、教育長の回答のなかで、必要性があるか否かについての回答が見られなかったが、教育長の考えは必要性があるか否かについてどちらか?

【回答】[次に、いじめは犯罪という意識を持たせることについてですが、児童・生徒の命、身体の安全が脅かされるようないじめは犯罪行為に当たります。各学校では、教育活動全体を通じて、自他の命を尊重することができるよう、指導を徹底してまいりたいと思います。」との発言があります。

③「教育長:②年3回、いじめの実態把握を行っている。」について、具体的にどこで年3回の実態把握を行っているのか?

【回答】6月、11月、2月の年3回、各学校におけるいじめの実態把握を行っているとの発言があります。

(7)松島道昌議員の質問とその答について、

①「区長:27年度にはハートワークを通じた新規就労者数の目標を70名としたい。」について、現在(例えば23年度、24年度)は何名なのか?

【回答】「板橋区障がい者就労支援センター、ハートワークの登録者数は8月末現在において537名でありまして、就労者数については285名でございます。そのほか、障がい者独自の努力やハローワークなどの支援機関を通じて就労に結びついている方々もいらっしゃいますが、その人数については、現在のところ把握をしていない状態であります。」との発言があります。

②「区長:②可能な限り購入の推進に努める。」について、具体的にどのように推進に努めるのか?

【回答】「受賞製品につきましては、新規性の高い、すぐれた新製品であるため、入札ではなく随意契約にて調達をする案件と考えております。」との発言があります。

(8)井上温子議員の質問とその答について、

「区長:②公募事業については、十分研究していく必要がある。」について、具体的にどのように研究していくのか?

【回答】具体的な研究方法についての発言はありません。

■第7面

4)「可決した議案」についての説明「議案の内容が掲載された会議録は、12月中旬以降に、区議会事務局、各図書館、区政資料室および公文書館で閲覧できます。」について、板橋区のホームページから閲覧することは出来ないのか?出来ないならばその理由は?

【回答】平成24年第4回区議会定例会から、区議会に提出された議案と委員会資料並びに本会議と委員会の次第をホームページで公開しております。

議案については、

板橋区ホームページのトップページ→板橋区議会→議案の審査状況及び議案書

http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_categories/index10006.html

本会議及び委員会の次第と委員会資料については

板橋区ホームページのトップページ→板橋区議会→会議の次第及び資料

http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_categories/index10013.html

■第8面

5)「議会トピックス」について、

(1)「特別委員会視察」「常任委員会視察」等の報告がなされているが、これら「視察」の場所・内容・視察する議員の選定、などはどのようなプロセスで誰が決めているのか?

【回答】委員会の視察場所とその内容は、各委員会の委員長が先進的な施策を実施している自治体を調べて、視察の場所と内容の案を作ります。その後、委員会に諮って決定いたします。視察には、それぞれの委員会の委員全員が参加いたします。

(2)各視察報告に「活発な質疑がありました。」「質問がありました。」という表記を散見するが、質疑、質問に対する回答が表示されていない。活発な質疑、質問の内容とその回答の内容がわかる閲覧可能な資料はあればその資料の名前と閲覧方法を教えていただけますか?ないならばその理由は?

【回答】紙面の制約から回答までは掲載しておりません。視察の中で出された質問や回答は各委員会の行政視察報告書に記載されておりますので、公文書の情報公開請求によりご覧になれます。情報公開請求の手続きは区役所2階の区政情報課(電話3579-2020)で行うことができますので、そちらにお問い合わせください。

以上。


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