板橋区特別職報酬等審議会について

 板橋区には特別職報酬等審議会、という非公開(傍聴不可)の会議があります。

 昨年(2010年)は、11月18日に行われています。

 議事録は区内図書館などに保管されていて、閲覧は可能ですが、貸し出しは不可です。

 現時点で区HPなどでは公開されていません。

  

 昨年の議事録によると議題は、

1.区長、副区長の給料の額、区議会議員の議員報酬の額、行政委員会委員の報酬等の額の適否について

2.区長、副区長、区議会議員の期末手当(いわゆるボーナス)の額の適否について

となっており、結論から言うと、1については全ての報酬額について据え置き(変更無し)、2については各月収の0.15ヶ月分の額を引き下げ、ということになったようです。

   

 他、議事録には、ある委員(名は不記)が「区議会議員の報酬が高いとは決して思っていない」とか、区民が注視すべき内容のコメントをいくつか見ることが出来ます。

 行政委員会委員の報酬設定についても話題に出ています(月1、2回しか委員会に出ない委員の現状の月額設定を日額にするか否かなど)が、「検討する」となったまま据え置きになっていたりしています。

 ちなみに現審議会委員は、9名中3名が元板橋区議会議員で、他は公認会計士、間税会関係、商工会議所関係、会社社長、町会連合会関係、弁護士です。任期は2年ですが、何期か継続している方もいるようです(条例では再任されることを妨げない、とされている)。

  

「区長や区議会議員など特別職の雇い主は区民」という観点から考えると、私は、こういった特別職の報酬審議のような大事な話し合いについてはもっと区民に公開され、区民に説得力のある審議会にしていくべきだと思います。

 例えば議事録を見ると、11月18日の審議会の時間は、13時~14時30分です。この1時間30分の間に、上記のような重要な議題について本当に十分議論できたのだろうか、と議事録を読む限り思わざるを得ません。

 現に「検討します」という文言が散見されており、検討する、というのはつまり18日の審議会では結論がでなかったことをあらわし、更に言うと、その検討結果は“最低”来年の審議会まで持ち越し、ということになります。このような審議会の内容、議事進行の方法については、改善の余地(積極的公開の促進、更なる熟議、検討結果を審議会中に出す一層の努力など)が必要と思っています。

      

 区政に関心のある皆さんには、是非一度、この報酬審議会議事録を閲覧してみていただき、これで良いのかどうか考えていただきたいです。

   

 なお、議事録自体は10頁ほど、他に各特別職の給料、報酬の実情、変遷などがわかる資料なども添付されていて、これらも区政の現状を知る上で参考となるかと思います。

    

 私自身は、一区民という立場ですが、今後もこのような重要な審議会など区政運営については出来る限り注視していきたいと思っています。


カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。