行政評価委員会〔平成23年度第5回〕傍聴

 板橋区には、『行政評価委員会』という委員会があります。

   

 行政評価委員会とは、行政評価を客観的かつ区民の視点に立ったものとするため、学識経験者や公募区民で構成する委員会のことで、平成13年11月から区に設置されています。

   

 区民の視点にたった評価を行う、ということですが、その点どれほど達成されているかについてはちょっと疑問です。

 達成しているかどうか以前に、このような委員会の存在を知っている区民は余りいないのではないか、と言う感があり(少なくとも私の知り合いでこの委員会の存在を知っている人は余りいない)、これだけでも区民と区政との距離が大きくかけ離れている現状がある、と思わざるをえません。

   

 なお委員会の委員は、当初、9名(大学教授、会計士、公募区民など)でしたが、今年の8月に1名(公募区民の方)の退任が出て、現在は8名です。

    

 今年(平成23年度)は計5回の委員会が行われ、10月には今年度の行政評価についての最終の報告書が完成する予定だそうです。

    

 今回私は、今年度最後にあたる5回目の委員会(開催日時:2011年8月23日15時~17時頃、場所:板橋区役所内)を傍聴しました(傍聴者は私を含めてたった2名。平日日中の会議の傍聴は区民にとって厳しいということがこの少ない傍聴者数に表れていると思います。)。

   

 委員会中、内藤二郎委員長が、「全委員の意見でもあると思うが」という前置きで、「(行政評価委員会による)2次評価への(行政側の)対応が不十分」と発言していました。

 これは、迅速な対応が出来ていない現板橋区行政に問題があるという意味と同時に、現在の板橋区評価委員会が未だ十分に機能していないという意味でもあると思いました。

    

 現段階の私見ですが、現在の評価委員の皆さんは、より良い区政のため、区民目線に立った区政運営のための行政評価を心がけて活動されているな、という印象を受けます。しかしながら実際にはその評価は区政運営に十分には活かされていないようです。

 また評価委員は、「職員は個別には頑張っていて、施策・事業の問題点はわかっているが、実際にはこれらは改善されていない」と区職員を大体このように評価しています。

  

 であれば問題は、「区政の現状の制度、システムにあるのではないか。」ということになり、これについては内藤委員長も同様の発言をされていました。

     

 区行政の制度、システムに問題があるとしたら、これは、評価委員や区職員だけで解決出来るものではなく、もっと区民参加型で問題解決の道を探っていかなければならないと思った次第です。

      

 上記私見や、今回の傍聴で参考資料としていただいた「報告書【案】」にある各委員の所見などを踏まえながら、次回以降のブログで行政評価について更に紹介しつつ、開かれた区政や行政のあり方について、一区民として考えていきたいと思っています。

 


カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。