夕方駅前などでチラシ配りをする際、たびたび目にとまるのが帰宅する方々の背中です。
電車から降りてきた方々が、駅からざーっと出てこられ、その方々にチラシ配りをします。人の流れが少し無くなったときに、たまにふと振り返り、帰宅される方々の背中を見ることがあります。
今日は、そのざーっと出てこられた方々の後ろの方に、盲導犬と一緒に歩かれている方がいました。その方に「おかえりなさいませ。」と声をかけると「はーい」という返事をいただきました。お付の犬は、まっすぐ進行方向を向いていました。
その後しばらくしてふと振り返ると、夜空の下、ゆっくりとしかしながら確実に、おそらく帰路に向かう坂を登っているその方とお付の犬の後姿が見えました。
それから私は、再び駅の出口に身体を向け、よしがんばっていこう、と今まで以上に強く思いました。