公開。採択となった“板橋区内の公園などにプレイパークの設置を求める陳情”の会議録

 今から2年以上前(2016年1月)に私が板橋区議会に出した、“板橋区内の公園などにプレイパークの設置を求める陳情”、その後、1年以上たって、2017年の第2回板橋区議会定例会で“採択”となりました(詳細はこちらのブログ【採択!】板橋区の公園などにプレイパークの設置を求める陳情 http://shigakishinya.jpn.org/archives/2765 参照ください)。
 
 その結果は高く評価します。
 しかしながら、その後の動きが全くわかりません。陳情者である私の方にも何も連絡がありません。
 いったいどうなっているのか。。
 
 とりあえず、1年以上前に本陳情の採択に係る都市建設委員会の会議録を板橋区議会会議録サイトで見つけましたので、以下に添付します(そのまま添付したので、議員名が敬称略となっていることをご了承ください)。
 各議員がどういった意見を発し、どのような経緯で採択となったかがわかります。
 
 今後、プレイパーク実現の具体化に向けて何らかの動きがあるのか、もしくはまさかの“採択”だけで、実現しないまま立ち消えてしまうのか(それだったら何のための陳情か何のための区議会か、と思わざるをえません。。)。
今後の板橋区の動きにできる限り注目していきたいと思います。
 
—【平成29年 都市建設委員会 本文 2017-04-13】より——–
◯委員長
 次に、土木部関係の陳情審査を行います。
 初めに、陳情第58号 板橋区内の公園などにプレイパークの設置を求める陳情を議題といたします。
 その後の状況に特段の変化があれば、理事者より説明願います。
◯みどりと公園課長
 おはようございます。よろしくお願いします。
 特段の変化はございませんが、本日、机上に資料の配付をさせていただきました。そちらのほうを説明させていただきます。
 プレーパーク・犬の連れ込みのアンケート結果についてでございます。
 調査の目的でございます。
 板橋区緑の基本計画の改定及びパークマネジメント基本方針の策定に当たりまして、区民の方々の緑と公園に関します満足度や公園の運営に関する考え方などを把握し、区民の皆様の意見をより反映した内容とするために、今回、板橋区緑と公園の区民アンケート調査を実施いたしました。
 なお、アンケートの設問は全28問ございましたが、プレーパーク・犬の連れ込みについての2項目につきまして速報値ですが、報告をさせていただきます。
 まず、アンケート方式ですが、郵送の回答式で行いました。
 平成29年2月24日から3月7日まで。
 方法でございますが、板橋区在住の15歳以上の区民の方を対象に、3,000名の方を無作為抽出しまして、アンケートを発送いたしました。
 回収率でございますが、25.9%でございます。
 また、あわせてウエブ、インターネットのアンケートも実施いたしました。
 期間は、2月24日から3月10日まで、板橋区のホームページ上で行いました。
 回答者は、板橋区民以外の方も含まれてございます。回答数は、103通でございました。
 項番1番になります。公園にプレーパークが実施されたら遊びに行きますか。というものでございます。行きたいという回答は40.6%、どちらでもないというのが38.3%、行きたくないということが16.7%、その他が4.3%でございました。
 ウエブのほうでございますが、行きたいという結果が56.3%、どちらでもない、26.2%、行きたくない、14.6%、その他、2.9%でございました。
 また、2番、プレーパークの運営に参加したいと思いますかと。プレーパークというものは、プレーパーク運営に当たりましては、プレーリーダーやボランティアの方が中心となって運営していかなければならないですよという注釈をしまして、参加したいと思いますかということを調査したところ、参加したいという方が13.4%、どちらでもないという方が43.2%、参加したくないという方が39.6%、その他が3.7%でした。
 ウエブのほうは、参加したい、26.2%、どちらでもない、32%、参加したくない、38.8%、その他、2.9%でございました。
 資料の説明は、一旦こちらで終了いたします。
◯委員長
 それでは、本件に対する理事者への質疑並びに委員間討論のある方は挙手願います。
◯荒川なお
 今回、今このアンケート結果についても報告いただいて、それで郵送よりは、ウエブのほうがやはりプレーパークについて積極的といったらいいんでしょうかね、行きたいという人も56.3%というふうになっていて、ウエブと郵送、何となく違うのはわかるんですけれども、実際どういうところとか、その辺ももうちょっと細かくわかればお願いします。
◯みどりと公園課長
 申しわけないんですが、アンケート結果、これ、速報値でして、何歳の方がどこまで回答したかというのは、ちょっとわかっていないところなんですが、推測でございますが、やはりインターネットですので、一般的に若い方が多かったのかなと思います。お子さんがいる方とか、若い方がインターネットを使えば行きたいと思うと。郵送式ですと40.6%でしたが、ウエブですと16%高くなっておりますので、若い方が多かったのかなと考えております。
◯荒川なお
 私も何となくそういうところは想像できたところなんです。ただ、ウエブの場合、先ほどありましたように、板橋区民だけか、全然それもわからないんですよね。どこかというのもわからないということですよね。
 そういう中で行われたことですけれども、結構ほかの自治体なんかでもまだ数が少ないというのもありますけれども、ちょっと離れたところとか、そういうところからも来ているという場合もあるので、意見としては、すごく重要かなというふうに思うんです。
 それで、先ほど、より若い人たちがそういうふうに答えているということで、以前、一般質問でもさせていただいたんですが、みどりと公園課だけでこのことを、ここでは都市建設委員会なのでそういうふうになるんですけれども、やっぱりもっとほかの子ども家庭部であるとか、以前は教育委員会なんかもほかの自治体で出ていましたけれども、その連携についてどういう方向があるのか、年度が変わったので考えがあればお聞きします。
◯みどりと公園課長
 現在、パークマネジメント基本方針策定に当たりまして庁内検討をしておるところでございます。子育てのところですとか、いろんな部署と一緒に話し合っているところでございます。プレーパークというのは、外遊びということになるのかなと思いますので、今後、外遊びと関連する部署でこういうプレーパークが必要、40%の行きたいという方がいらっしゃいましたので、今後どこが担当するということではなくて、必要ではないかという考えのもとで検討していきたいなと考えております。
◯荒川なお
 どこが担当するかというのは、今後、結局はつくられるとは思うんですけれども、そこはすごく重要だと思います。
 それで、以前に世田谷区を視察したときに、派遣というか、そこでやっている人たちが全国各地に、事業者が展開をしているというか、そういう多分実態も把握されているのではないかと思うんですけれども、例えばそうすれば、そこで世田谷でやっている人たちを板橋区でも一時的に派遣するとか、ちょっとそういうことも、以前も聞いたかもしれませんけれども、検討対象にできるのではないかと思うんですけれども、それについての考えもお願いします。
◯みどりと公園課長
 前回、前々回もほかの区の、北区、豊島区、新宿区の現状を報告させていただきました。世田谷区のほうの現状というのは、ちょっと私、聞き及んでいないんですが、北区、豊島区ですと、やはりプレーリーダーという方が非常に少ないと、運営も大変だということは聞き及んでいますので、その方たちにこちらに一回来てくださいということは、ほかの区の回数が減るのかなという感じはいたします。
◯荒川なお
 それはよくわからないんですけれども、あと、すみません、これはこの後の犬の連れ込みとかでも関係してくるんですけれども、仮に一つ公園を定めるとか、そういうことも出てくるかと思うんですけれども、やるところを、近隣との連携というところも少し具体的に、やっぱりそうじゃないと、以前も答弁であったように、迷惑行為みたいな、そういうことでまたなくなってしまうとか、そういうふうになってしまうと思うんですけれども、それについての考えもお聞きしたいんですが、お願いします。
◯みどりと公園課長
 プレーパークではございませんが、おそとカフェというのをしのがやと公園でやってございます。まなぽーと成増が行っている事業でございますが、そちらの運営に当たっては、地域の方や地域の中学生等も参加しております。地域の方、近くにお住まいの方も一緒に参加していただかないと、子どもの声、煙ですとか、騒音ですとか、やはりご理解いただくのは大変難しいことですので、地域の方の参加というのは、大切なことだと考えております。
◯安井一郎
 今回、このアンケートの結果について、プレーパークに行きたいという人がウエブで半数以上、そして郵送でも40%、ただし運営に参加したいという人は、どうしても参加したくない人の数のほうが多く、やっぱりどうしてもできたものには行くけれども、それを運営する側ではやりたくないというか、まだまだ区民の成熟度ができていないんじゃないかなと考えるんですけれども、先ほど課長が答弁されたように、地域の理解がないとこういうプレーパークというのはできてこないだろうと思うので、今後ともこの形を維持して、このアンケート結果について課長としては、どういうふうにこのアンケート結果をもとに今後の展開は考えておられるのか、それをまずお聞きしたいなと思いますが。
◯みどりと公園課長
 行きたいという方が40%、ただ参加したいという方が非常に少ないという現状の中で、プレーリーダーやボランティアというのをやっぱりなかなか育てていくのが難しいのかなとは考えます。
 一般的にプレーパークといいますと、たき火や泥遊びや木登りとか言っておりますが、逆に板橋区ですと、こども動物園にこども動物クラブというのもございます。動物の世話を毎日参加してできるわけなんですが、それも一種のプレーパークなのかなというふうに考えております。
 今回プレーパークということで、たき火、泥遊び等ができる施設をつくってほしい、あれば行きたいという回答数が多かったものですので、今後そういうところはできるところがあるのか、可能ならばつくっていきたいと考えております。
◯安井一郎
 わかりました。
 我々としてもこのプレーパークは、子どもの今のゲーム志向というか、室内でのインドアの遊び方じゃなくて、表に出て、太陽のもとそれぞれの季節感を味わうという形で、子どもの緑とやりたいことをやらせる空間、それにはリスクが伴うということで、きちんとした、けが等は当然保険等は入るでしょうけれども、全て自己の責任でやるという形を区としては、きちっとした形にしてやっていただきたいと考えますが、その辺はいかがでしょうか。
◯みどりと公園課長
 前回、前々回に他区の事例を報告させていただいたときに、保険に入っていないというようなものもございました。公園を運営する担当者として、今後プレーパーク、こういうちょっと危険なことをやっていくということになれば、やはり保険というものは必要なのかなと考えております。
◯委員長
 いいですか。
◯大野はるひこ
 この陳情者の方の陳情の理由を見ると、既存の遊具ではなく、自然の中にある木や水や火や土などを用いて自分の責任で自由に遊べるプレーパークが板橋区にはありませんと、こういう出だしで始まっているんですが、今の課長の答弁をいただいた中に、つくっていかなければいけないという答弁をされているんですが、自然ですから、自然をつくってしまったら自然じゃなくなってしまうと思うんですけれども、その辺で今の時代、何でも宛てがって、それに子どもたちが参加するような時代になっていて、古い人間かもしれないんですが、私なんか小さいときには、自分たちで遊びを考えて、自分たちでいろんなけがをしたりして覚えてくるというような時代だったんですが、今そういう時代じゃなくなってしまって、こういった宛てがって子どもたちに遊んでもらうみたいな、この製作というんですか、批判じゃないんですが、こういった公園が、普通の公園では遊具がありますから、滑り台やブランコ、いろんなものがあるので、自然じゃないわけであって、もしそういうのを設置するとしたら、自然の中でそういうことを設置する場所というのは、区内にあるんでしょうか。ちょっと私、わからないので、もしそういったところがあればお答えいただきたいと思うんですけれども。
◯みどりと公園課長
 プレーパークをつくっていくということに関しては、やはり日々の公園の維持管理の運営の中で、騒音ですとか、いろんな苦情を皆さん、区民の方からいただいているところでございます。
 今回、プレーパークをもしもつくったときには、火の煙ですとか、においですとか、そういう問題が解決できなければなかなか難しいのかなと思っております。あとは、自然の中でというお話でございますが、公園の中には、いっぱい樹木が植わっているところもございますので、そういうものを何をするわけでもなく、そういう中で遊んでもらうというのがプレーパークになるのかなと思います。
◯大野はるひこ
 そこで、今パークマネジメント計画を立てられているということなんですけれども、その中でプレーパークということを中に入れて考えて検討されていく。今、板橋区としては、そういうお考えがあるのか、ないのか、お聞きしたいと思います。
◯みどりと公園課長
 今回、アンケートに基づきまして、私といたしましては、40%の、あれば行きたいというお答えをいただきましたので、今後、庁内検討でプレーパーク、泥遊びや木登り、たき火ができる公園について検討していきたいと考えております。
◯委員長
 それでは、この程度で質疑並びに委員間の討論を終了し、意見を求めます。
 意見のある方は挙手願います。
◯安井一郎
 今回、アンケートをとられたことで、区民の皆さんがいかに関心があるかということがよく理解できたと思います。どこにつくるというよりも、計画ありきで物事が進まないとやっぱりこういったことは前に進みませんので、我が会派としては、今回のこの陳情を採択させていただきたいと考えております。いろいろと前に進めるには、何事にも前向きに、ずっと計画していたことも、これからやっていかなければいけないこと、全てをこの都市建設委員会の席上で私ども会派としては、採択していただいて、前に進めていただきたいと、そう考えておりますので、いろいろな面でこれからもご審議いただきたいと思います。よろしくお願いします。
◯かいべとも子
 結論から申し上げて、採択を主張いたします。
 これまでも我が会派で練馬区のプレーパーク等視察して、大変すばらしいということで、すぐにでも本当は、導入していただきたかったんですけれども、なかなかさまざまな人材育成とか、そういう整備がなされなかったり、理解もまだちょっと弱かったりした部分があったのですが、今回アンケートをとっていただいて、本当に行きたいということは、こういう形で数字で見えてきて、やはり区としても取り組む時期に来ているのかなということを実感いたします。
 あと、運営については、ここでプレーパークの運営に参加したいかどうかという部分で、どちらでもないという数字が43.2%ということは、まだよく運営についてどういうことを、じゃ、自分がするのかなということが理解されていないのかなということも推察できますので、今後、区がさまざまな形で区民に周知していけば、ここもかなり進んでいくのではないかなということも考えられますので、ボランティアも含めて、運営も同時進行で、パークマネジメントプランの中でしっかり進めていただきたいということで、採択を主張いたします。
◯荒川なお
 結論から申し上げて、前回同様、採択を主張します。
 やはり事業者であるとか、あと周りの近所の人たちのご理解というのは、なかなか難しい面もあるということも少しまだ主張ができない部分はあるんですが、ただ赤塚の今、教育委員会がやっている事業であるように、まず地域の協力が得られている、そういう経験を見れば、そういう経験を生かして、板橋区内でもあるわけですから、より地域の方たちにご理解をしていただき、それで参加しないという人もまだこのアンケート上、多いわけですけれども、それをより参加をしてもらえるような、そういう形でやっていただきたいと思います。
 また、場所に関しては、世田谷区では、プレーカーという出張というか、場所を選定してそこに行くというような、そういうスタイルでやっているのも視察でわかりました。そうすれば、場所はまだ最初は、限定されるかもしれませんけれども、区内各地にプレーパークを置くと、設置をするということは、常設じゃなくてもできる可能性はあるなということも考えます。
 まだどこの課が一緒にやるかとか、そういうところまでは、答弁では具体的にはないわけですけれども、教育委員会なり、子ども家庭部なり、そういうところとしっかりと連携をとって進めていただいて、早期に予算化をして実現をしていただきたいと思いますので、採択を主張します。
◯長瀬達也
 結論から申しますと、採択を主張させていただきます。
 パークマネジメント基本方針を今、策定するというところで、ちょうどこの策定前のチャンスというか、ある意味方向性としては、もう決まったわけですので、この時期にこれを入れ込んで、またその方向性をしっかりと決めていくということは、これは大切なことなのではないかと、基本的にいい時期であったと思います。
 ただ、このプレーパークに関しましては、その形式もさまざまでありますので、基本方針というのは、あくまで基本方針なので、その具体的細かな部分というのは、やはり基本方針の中だけでは決め切れない部分もあると思います。今後の方向性の中でそれも決めていくものであるとは思いますけれども、やはり区民のニーズも高いものですので、ぜひ早目にやっていただきたいということは、要望したいと思います。
 早目にやるための例えば地域の代表者の方に集まっていただいたりなんかしているんですね。検討会のようなものということも今後もしかしたらこれ、立ち上がるのかもしれませんが、そうしたところも踏まえて検討していただいて、私も期待をしておりますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
◯委員長
 以上で意見を終了いたします。
 これより表決を行います。
 陳情第58号を採択することにご異議ございませんか。
         (「異議なし」と言う人あり)
◯委員長
 異議がないものと認めます。
 よって、陳情第58号は、採択すべきものと決定をいたしました。
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