『平成23年度 板橋区行政評価結果 付:板橋区行政評価委員会報告書』について

少し前ですが、 

『平成23年度 板橋区行政評価結果 付:板橋区行政評価委員会報告書』 (PDFファイル)

(以下、同報告書とする)

  が、板橋区から公表されました。

   

 板橋区民の行政参加を促進する資料となりそうですが、少々分厚い読み物なので、少し整理してみたいと思います。

   

 同報告書によれば、行政評価とは、

 「区政経営の現状について、投入した経費に見合うだけの成果を上げているかを有効性・効率性などの視点から評価し、課題を発見するとともに、次の計画策定や予算編成・定数管理・組織管理・事務執行など、今後の行政活動の改善につなげていく取り組み」(同報告書P1より)とあります。

  

 今回の行政評価は、板橋区基本計画の施策体系に基づく106施策276事務事業が対象となっています(同報告書P2より)。ちなみに、施策は事務事業によって構成されています。

  

 これら評価対象となった106施策、276事務事業のなかで、今回、外部評価が必要と判断されたものは、24施策56事務事業です(同報告書P8などより)。

 外部評価は、第三者評価機関である「板橋区行政評価委員会」によってなされます。ちなみに、今回の外部評価の対象となった24施策、56事務事業は、同評価委員会の評価スケジュールなどを鑑みつつ選定されています。

  

 今回の106施策、276事務事業の行政評価概要は、同報告書P32~P102で観ることができます。

  

  全行政評価概要に目を通すことでより区政の現状を知ることが出来ると思いますが、少々量が膨大だと感じられるかもしれません。そのような方は、まずは第3者機関である行政評価委員会の評価が含まれている分、より深い評価がなされていると期待できる、外部評価の入った24施策、56事務事業だけでも目を通されてみてはいかがか、と思います。

 

 同評価委員による外部評価が入ったものには、行政評価概要の「3 評価」の「外部」の項目に外部評価結果が記載されています。

  

 外部評価を見るにあたっては、P32~102の行政評価概要の頁をめくりながら確認する、というのがあります。他、「平成23年度 行政評価委員会報告書」の「8 外部評価結果(施策・事業別)」(同報告書P128~144)だと外部評価のみの記載になっていて、また事務事業評価の所見についても確認できます。

  

 また、同報告書では、今回の外部評価を行うにあたっての行政評価委員会委員長の総評および委員の所見も見ることができます。

 行政評価委員会委員長の総評は、同報告書P109~101で、委員の所見はP121~127に掲載されています。

 

 なお、この総評および所見は、2011年8月23日に板橋区役所内でおこなわれた板橋区行政評価委員会の傍聴の際に配布された『平成23年度板橋区行政評価委員会報告書【案】』に掲載されていたものと同様でした。

 

 この「報告書【案】」についてまとめた以下のブログの中に、委員長の総評と各委員の所見について私なりに着目したい点をまとめていますので、よろしければご覧下さい。

 ブログ【『平成23年度板橋区行政評価委員会報告書【案】』より】    

http://shigakishinya.jpn.org/archives/850

  

 これら総評・所見にはいくつか抽象的な記載があり、それらについて委員長および委員と区民が直接意見交換をするという機会が現状では無い中で詳細把握するのは少々困難ですが、第3者として行政の施策・事務事業の改革を進めようという強い気持ちは感じることが出来ます。

 

 また、委員会の少ない傍聴者数を「区民の行政参加」という観点から懸念する委員もいる(東山委員所見(P126))ということなどから、行政評価に対する区民の動向を委員会は少なからず意識していると推察できます。

   

 したがって、直接の意見交換が今のところできなくとも、この行政評価の成り行きを区民が注意深く見守り、区民レベルで自由に情報・意見を発信をしていくことは、今後のより良い行政評価、ひいてはよりよい区政改革の一助となるのではないかと思っています。

  

 

 


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